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ベトナム:製糸業者は人民元安を懸念

アナリストらの推定によると、人民元が対ドルで1%下落するごとに、ベトナムの中国向け製糸の輸出価格はキログラム当たり3米ドル下落するという。

中国は、ベトナム製糸の輸出量の56%、輸出価格の57.2%を占める主要輸出市場だ。しかし中国の輸入業者は、人民元/米ドル相場の変動による輸出損失を減らすために、輸出価格を引き下げるようとしているため、ベトナム企業は中国市場への輸出に苦戦している。

Damsan JSCVu Phuong Diep副社長によると、彼女の会社は毎月1400トンの糸を中国に輸出していたが、最近は輸出量が減少しているという。Damsan 9月分の注文を受けていない。

「輸出価格が急落しました。現在、製糸はキロ当たり2.8米ドルではなく2.4米ドルで販売されています。アメリカと中国が、両国間の貿易緊張を高めるためにこれ以上の行動を取るかどうかはわかりません。緊張がより高まれば、中国への輸出は停止します」と彼女は言った。

税関総局によると、2019年上半期の繊維・製糸の輸出価格は、米中貿易戦争の影響で前年同期比で8%下落した。今年上半期の製糸の輸出価格はトン当たり2.531米ドルで、昨年同期より8%も安い。これには中国向け輸出531230トン (137000万米ドル相当) が含まれており、平均輸出価格はトン当たり2.584米ドルである。一方、台湾への製糸輸出は、数量ベースでも売上ベースでも30%と、最も急減した。

ベトナム綿紡績協会(VCOSA)は、輸入業者らが安価な水準で買い付けているため、今年数カ月の輸出はほとんど改善しない、との見通しを明らかにした。ベトナムの製糸輸出業者は、輸出価格の下落だけでなく、中国人民元の切り下げも懸念している。20186月から年末にかけて、人民元は対米ドルで7.8%下落し、米ドル/人民元相場は6.4元から6.95元に下落した。

一方、ベトナムドンは対米ドルで堅調に推移した。これはベトナム製糸がより高価になったことを意味する。20186月の平均輸出価格はキログラム当たり3米ドルであったが、2018年末の価格は、為替レートの変動のためにキログラム当たり23セント高くなった。2019年上半期の米ドル/人民元の為替レートは、6.75元とやや上昇したが、20196月初めには6.9元まで下落した。このため、企業が人民元建で決済契約を結んだ場合、通貨価値も下落する。



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最終更新:2019年08月28日

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