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ベトナム:高まる企業のEVFTAへの期待

ベトナムと欧州連合(EU)間の自由貿易協定(EVFTA)の締結により、昨今、ベトナム企業において欧州市場でのシェア拡大への期待が高まっている。

商工省(MoIT)によると、2019年前半にEUに輸出された高収益商品のうち、繊維製品は前年比9.9%増の150億米ドル以上の利益をもたらした。

ベトナム繊維協会のTruong Van Cam副会長は、2018年末から2019年初めにかけ、多くの企業が9月末まで、さらには年間を通じて、十分な輸出注文を受けていると述べた。特に、近年の投資資金の流入は、繊維・アパレル業界が徐々に国内のサプライチェーンを完成させ、製品の競争力を高めるのに役立っている。EVFTAはベトナムの欧州市場への輸出の門戸を拡大し、アパレル製品と履物はこの取引から大きな恩恵を受けている、と彼は指摘する。

Minh Tri社のCEOであるPham Thi Thu Huong氏は、2018年以前では、同社の繊維製品のEUへの輸出は、同社における海外輸出全体のわずか10%に過ぎなかったと述べる。EUは競争が激しい市場であるため、過去には少量の注文しか受け付けられなかった。同氏によると、2019年初めからEVFTAの準備のため、EU向け輸出の生産品目を拡大するための投資を増やしてきたという。この結果、Minh Tri 社の2019年上半期のEUへの輸出は前年同期比18%増となり、通年では25%に達すると見込まれる。Huong氏は、EUは価値の高い市場であるため、同社は高い期待を抱いていると述べる。出荷台数は今後さらに増加する可能性がある。さらに彼女は、EVFTAが発効されれば、繊維製品に多くの新しい機会が開かれるだろうと付け加える。企業はこの巨大市場に参入する機会を増やし、より高い価格で製品を販売し、新しい生産技術を適用することで生産能力を向上させるだろう。

商工省の欧州・米国市場局のTa Hoang Linh局長によれば、EVFTAには特恵関税以外にも厳しい条件が含まれている。ベトナム企業が今から準備をしなければ、こうした優遇措置の恩恵を受けるのは難しい。現在、ベトナムの輸出品のほとんどは中国とASEANからのものであるため、EUに製品を出荷する企業は、原産地規則を遵守しなければならない。特恵関税の対象となるのは、ベトナムやEUから一定割合の原材料を調達した製品でなければならない。

Huong氏は、ベトナムの繊維製品部門は依然として中国からの素材に大きく依存しているという。EUとのFTAを含め、FTAを活用するためには、企業は原産地規則を満たす国内サプライチェーンを構築する戦略を構築しなければならない。さらに権限機関は、企業がコストと時間を節約できるよう、行政及び税関手続の改革を強化する必要がある。

これを受けてLinh氏は、EUの原産地規則を満たすためには、企業はより積極的に素材の供給先を確保し、ベトナムの繊維製品の市場シェアを拡大する必要があると述べた。

 

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最終更新:2019年07月26日

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