インドシナニュース

ベトナム:EU市場への繊維・アパレル製品輸出の加速(前)

ベトナム- 欧州連合(EU)自由貿易協定(EVFTA)への最近の調印は、ベトナムの繊維・アパレル産業が輸出市場を拡大する多くの可能性を切り拓くことが期待されている。

しかし、このチャンスを十分に引き出すためには、企業は最新機器購入における更なる投資、競争力の強化を目指して管理業務と製品の品質を向上させる必要がある。

 

市場シェアの拡大

南部のドンナイ省最大の企業の1つであるDong Nai Garment Corporation (Donagamex) の製造商品のほとんどは海外輸出の対象となっており、そのうち30%をEU市場が占めている。DonagamexBui The Kich社長によると、EVFTAは繊維・アパレル企業がグローバルサプライチェーンに広範囲に統合するための良い機会を提供するという。特に、EVFTAが施行されると企業は税制上の優遇措置を受けられるだけでなく、事業活動の拡大と輸出の促進にも有利になる。

しかし、EU市場での競争力を強化するためには、企業は労働生産性の向上と商品モデルの多様化を目指し、特に先進の設備や技術に関して徹底的な投資を強いられている。実際、ベトナムの繊維・アパレル企業は、EU市場が各企業および業界全体に大きな後押しをもたらすと期待している。同時に、EUの設備や技術に近づけることで、ベトナムの繊維・アパレル産業は将来的に近代化されるだろう。

Garment 10 Corporation(Garco 10)Bach Thang Long副社長は、同じ見解を示し、中国、インド、バングラデシュ、ミャンマー、カンボジアを含む世界の主要な繊維・アパレル製品輸出国のほとんどが EUとの貿易協定に署名するため、貿易協定はベトナム企業が加速するチャンスと述べた。現在、Garco 10の総輸出量のうち32%をEUへの輸出量が占めている。

EVFTAのインセンティブを十分に活用すれば、同社はさらに15%数値を引き上げることができるにもかかわらず、Garco 10やその他企業にとって最大の障害は、取引で規定されている材料の原産地規則を満たすことである。EUが受け入れなければ、ベトナム企業は必然的に協定から利益を得ることができず、外国企業と競争する時にも多くの困難に直面するだろう。

ベトナム国営繊維企業グループ(Vinatex)Cao Huu Hieu部長は、EUにおける同国の市場シェアは依然としてわずか2%で変動するため、企業はEVFTAがベトナムに新たなビジネスの機会を切り拓くことを期待していると強調した。過去6ヶ月間のEUの輸入動向は、中国が徐々にこの市場でのシェアを失っていることを示している。バングラデシュはEUとの優遇関税のおかげで現在この協定から最も恩恵を受ける国である。

ベトナムの繊維・アパレル企業は、EVFTAが正式に発効するまでの間、協定の下で優遇関税を享受するために積極的に生産戦略と事業戦略を調整し、EU市場への製品輸出、特に原産地規則の問題に取り組む際の厳格な要件をしっかり理解する必要がある。

 

(後編につづく)

 

ベトナム ジャンル:
最終更新:2019年07月17日

このページのトップへ戻る