インドシナニュース

ベトナム:Auchan 以降の小売市場成長に期待(前)

24時間営業のコンビニエンスストア・チェーンShop&GoEコマースサイトRobins.vn、そして今回のスーパーマーケット・チェーンAuchanの撤退は、ベトナムの小売市場における激しい競争を反映している。経済的に弱い、あるいは急速に変化する消費者の購買習慣に対応できないプレイヤーは、遅かれ早かれ撤退するだろう。

イオン、セントラルグループ、イーマートなどの小売企業や、ミニストップ、ファミリーマート、セブンイレブン、GS25などのコンビニチェーンがネットワークを広げている。

2016年のベトナムの小売売上高は、前年比10.2%増の約1180億米ドルであった。2017年には、前年比10.9%増となる1300億米ドルの大台に達した。2018年には、小売市場の総売上高は2017年から12.4%増加し約1500億米ドルに達し、本年の第一四半期においては、ベトナムの小売売上高は2018年の同時期に比べ13.2%増加し1200兆ベトナムドンを超えると推定されており、総統計局によると、これは記録的な高成長率である。

小売市場は未だ大きな可能性を秘めていると考えられている。このため、一部の外資系小売業者の国内市場からの閉店や撤退は、競争が激化する中、ビジネスモデルが不適切であったり、資金力が限られていたり、投資拡大が消極的であったりすることが原因とされている。

 

スーパーマーケット・モデルの苦戦

従来型のスーパーマーケット、つまり独立型スーパーマーケットは、大都市や一部の省で非常によく成長している。

それにもかかわらずこの3年間で、このモデルは不適切であることが証明された。例えば、タイのTCCグループは、Co.opmartAuchanのようなスーパーマーケット・モデルを導入することなくベトナム市場に参入しており、その代わりにMetro Cash & Carry(現在のMM Mega Market)のような卸売事業の開発に集中している。MM Mega Marketベトナムのとある幹部は、小売市場における競争が激しさを増し、消費者の習慣が絶えず変化している今、ベトナムでは、何年も前のタイのような「独立型スーパーマーケット・モデル」では成長の余地がないと説明する。

専門家によると、消費者は「ワンストップショッピング」モデル(単一の店舗で提供される様々なサービス)に惹かれてショッピングセンターに赴く。このモデルは、ショッピング、食事、エンターテインメント、映画鑑賞、フィットネス、学習など、あらゆるニーズに対応し、購買力の向上と顧客の拡大に貢献する。同時に、購買意欲を高めることと顧客層を広げることにも繋がる。

実際、Auchanのビジネスモデルに類似したビジネスモデルを持つ小売業者は皆、独立型のモデルではなく、ショッピングモールにおいて「ワンストップショッピング」モデルの一部になることを選んだ。

この傾向を察知したセントラル・グループ(タイ)は、2016年にスーパーマーケット・チェーンのBig Cを「取得」した半年後、直ちにBig Cの数店舗を現代的で様々なサービスを提供できるショッピング・センターにアップグレードする計画を発表した。同様に、スーパーマーケットチェーンCo.opmartのオーナーであるSaigon Co.opは、いくつかのCo.opmartスーパーマーケットをこのモデルに適応させながら、Sense Cityショッピングモールを徐々に開発している。



(後編に続く)



ベトナム ジャンル:
最終更新:2019年06月18日

このページのトップへ戻る