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マレーシア:いつまでも大切にしたい祈りの衣服(前)

Telekung Siti Khadijah社は、ファッションを通して世界中のイスラム教徒のライフスタイルを維持することを目指している、と述べた。Nadia Badarudinが記す。

 

一般的なテレクンは全身白および無地であり、マレー諸島のイスラム教徒の女性固有の祈りの衣服である。

テレクンには、ゆったりとした膝丈のトップスとサロンの2ピースで構成されており、祈り捧げる際に見える顔と手のひら部分を除いた女性の全身を覆うように作られている。

テレクンは、世界の中で特にマレーシア、インドネシア、シンガポール、ブルネイ、タイ、ベトナムのイスラム教徒の女性の文化的に同一視されており、祈りの間に体を隠す予備の服として扱われる。

サウジアラビア、イラン、アフガニスタン、ヨーロッパの女性の場合、日常着が体全体を覆っており、「祈りの準備ができている」状態であるのでテレクンは不要のようである。

例えば、アラブの女性は目だけが露出する顔のベールやニカブを被り、ブルカやジャバで体の上からつま先まで覆い隠す。

インド、パキスタン、イランのイスラム女性は、手の開口部がないマントスタイルのchador namazを身に着ける。

今日のテレクンは全身白無地である。

インターネットの進化に拍車をかけられ、祈りのための衣服の販売は収益の大きなビジネスとなった。より多くの起業家は、色付きまたはプリント地のテレクン、今風のタイダイを模したもの、刺繍や装飾、 スワロフスキークリスタルが散りばめられた高級品にまでおよぶファッショナブルで高級路線の製品を提供している。

テレクンがムケナと呼ばれるインドネシアでは、そのようなスタイルが人気でレッドカーペットでも着用されている。

綿以外にも、布地にはシフォン、サテン、さらにはブロケードが含まれ、テレクンの機能を損なわずにクリエイティブに仕立てられている。

 

ゲームの流れを変える者

Telekung Siti Khadijah社は、消費者のテレクンに対する認識を変え、ブランドイメージのあるテレクンの登場を先導し、ビジネスを高級路線とメガマーケティング戦略を組み合わせた革新的なデザインに変えた先駆的な自国ブランドである。

同社は、国内に感情的で考えさせられるメッセージでテレクングを宣伝した最初の企業であろう。

2009年の設立以来、Siti Khadijah社は飛躍的に成長し、マレーシアには30以上の店舗、ジャカルタとバンドンにも店舗があり、インドネシア市場への浸透に成功している。 また、2017年のLondon Modest Fashion Weekで最初にテレクンを発表したロンドンにも電子商取引プラットフォームがある。

最近10周年を迎え、SKモノグラムとボイル地のトゥドン(ヒジャブ)、サテンの裏地付きのスワロフスキークリスタルで装飾された重厚なシフォンのマルーンのテレクンを含む新しいアパレルコレクションを発表した。それらの特別なテレクンは700マレーシア・リンギットで販売されている。

「テレクンの典型的な認識を変えることが我々のすべてです。 私たちが見栄えよく、心地良い香りがし、自分自身について前向きに考えられるようになるために多くの時間を費やすことができたら、神と対面したときに同じことができないでしょうか。Siti Khadijah社はその考えを前提に取り組んでいます。 私の考えは、テレクンを他の日常着と同じように評価されるべき祈りの衣服にすることです」とペラ州出身のSiti Khadijah社創設者兼デザイナーのPadzilah Enda Sulaiman氏は述べた。

Padzilah氏は50代女性で、当初は家族を支えるためにセランゴール州カジャン市の彼女の家でテレクンを販売し始めた。

「私の子供たちはまだ小さかったし、学校に通っていました。私は専業主婦でしたが、自分の縫製技術を有効利用できるとを知っていました。なので、私は地元のサプライヤーから調達したテレクンを販売し始めました。ですが、顔の部分が自分にぴったり合うものを見つけるのは至難の業であり、顧客は常にお直しをしていました。その時期にこのサービスを開始しました。

しかし、私は知識がゼロであったため、ビジネスが軌道に乗るまで時間がかかりました。しかし、私の家族がテレクンの顔へのフィット感に関する問題を解決し、そしてテレクンにブランド名を入れられるデザインを提案したとき、状況は変わりました」

この独学の仕立屋は、Mohammad Muzammil AminuddinMohammad MunzirMohammad MuhaiminMohammad MukhlisMohammad MusyrifそしてMohammad Muddathir6人の男の子への母である。

 

(後編につづく)

マレーシア ジャンル:
最終更新:2019年05月03日

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