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ベトナム:2019年下期、靴の販売機会は拡大するか

ベトナムの靴メーカー各社は、貿易協定の実施に関する文書が公表される2019年下期には、CPTPPが輸出に好影響を与えると予想している。

WECサイゴンの取締役会メンバーであるDiep Thanh Kiet氏によると、ベトナムは毎年約10億足の靴を輸出しており、その輸出量は中国に次ぐ第二位である。だが長期的に見れば、ベトナムの履物産業は労働コスト、1人当たりの所得、経済政策、輸出市場の面で中国と競争できる。さらにCPTPPが、2019年末までに、ベトナムの履物企業が関税の優遇を受け、競争力を強化するのに役立つと期待されている。

Kiet氏の期待は他の多くの履物企業にも反映されており、関係省庁は環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)として知られている、貿易協定の実施に向けた指針や通達の策定に懸命に取り組んでいる。

皮革・履物企業の団体であるLefasoPhan Thi Thanh Xuan事務局長は、CPTPP参加国のうち、ベトナムはカナダやメキシコとの二国間協定に署名していないが、日本やチリとは貿易協定を結んでいると述べる。

従って、CPTPPはベトナムの生産企業にとって、これらの市場への輸出を促進する大きな機会である。加えて、ベトナムの靴及びハンドバッグ製品に対するカナダ及びメキシコの多くの輸入業者の関心も、ベトナムの生産企業が新しい市場を開拓するのに有利な要因である。

実際、ベトナムの皮革・履物製品はすでにこれらの市場に輸出されているが、収益は比較的低く、例えばカナダ市場で約1億米ドルの収益である。メキシコへの履物の輸出収益はさらに低い。さらに重要なことには、ほとんどの製品はアメリカに輸入され、その後カナダとメキシコに流通していた。

しかし、NAFTA再交渉の障壁の高さから、カナダとメキシコの輸入業者は米国市場にあまり依存せず、他の市場に積極的にアプローチするようになった。

商工省(MOIT)のNgo Chung Khanh氏によると、CPTPPはカナダ、メキシコ、ペルーの3つの新しい市場が同時に開放されたとき、ベトナムの生産企業に大きな価値をもたらすとしている。

Khanh氏は、カナダはベトナムの強みである製品、特に履物製品の需要が高いことから、大きな潜在力を持つ市場であると強調し、カナダの消費者はより高価な製品の代金を支払うことができ、またカナダはベトナムの輸出業者がアメリカ大陸の他の国に進出するための重要な架け橋となり得る、と付け加えた。

Xuan氏はさらに、2019年後半に指針文書が発行されれば、企業は貿易協定の機会をより有効に活用できるようになっていくだろうと述べた。

CPTPPによってもたらされる機会を活用するため、多くの企業、特に外資系企業が積極的な準備を行い、供給者に対し、自社製品の原産地を証明するために必要となる書類を提供するよう要請している。

企業はまた、靴底の生産を生産チェーンに追加し、靴が貿易協定で定められた要件を満たすことができるようにした。

企業を支援するため、Lefasoは第1四半期にMOITの輸出・輸入部門と協力し、企業向けCPTPPに関するトレーニングコースを企画した。Xuan氏は、近い将来にLefasoが企業のためのトレーニングコースを組織するため、情報の提供と専門機関との協力を強化すると述べ、またMOITが迅速に対処できるよう、貿易協定の施行中に直面する課題に対する企業のフィードバックを収集すると付け加えた。

またXuan氏は、CPTPP規制だけでなく、市場に商品を輸出する場合に満たすべき各国の特定の技術基準についても、関連情報を常に最新の状態に保つよう企業に助言している。



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最終更新:2019年04月29日

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