インドシナニュース

ミャンマー:欧州市場のサプライヤーである縫製工場が労働組合代表を標的にしていると非難(2)

1より)

 

ストライキと弾圧

工場所有者が暴漢を送ったとき、Fu Yuen縫製工場の労働者は65日間ストライキをしていた。町レベルの仲裁機関での9回の交渉では、残業料金の引き上げやアイロン部門への換気扇の導入など、10の要求について合意に達しなかった。

ストライキの発端は、この要求が出されてから一週間後に30人の組合員が解雇されたことであった。960人の労働者のほとんどが働いていたので、ストライキの間、工場は開いたままだった。

1015日の午前7時頃、ヤンゴン北部郊外のShwe Pyi Thar工業地帯の工場前に集まった約200人の労働者に向かって、ゴム製の砲弾、鉄棒や棍棒で武装した数十人の暴漢が降りてきた。ソーシャルメディアや他メディアでその一部始終が動画で共有されたように、労働者はひどく殴打され、ニュース報道によると4人が入院した。

2週間後、30以上の市民社会団体が事件への問題意識を広めるため市役所へデモを行った。事件の後、200人の労働者はヤンゴン管区の行政官庁にデモ行進を実施し、そこでヤンゴン管区のU Phyo Min Thein首相に会うことができた。

「私たちは状況をよく説明し、それが法律違反であることを強調しました」と工場労組の指導者の一人であるDaw Hla Ohnmar氏は語った。Phyo Min Thein首相は係争解決を支援することを誓約し、労働者をストライキキャンプに送り返すためのトラックを手配した。

翌日、彼は工場を交渉のため訪問し、工場所有者は30人の組合指導者を再雇用することに同意した。ついにストライキは終了となった。

労働者は工場に戻ったが、彼らは別の要求を求め続けている。所有者がそれらの要求を果たすことを拒否しただけでなく、組合員はまだ差別に直面している、と労働者は主張する。

「管理職は、非組合員が私たちとコミュニケーションをとるのを防ぐべく脅しをかけています。彼らはトイレの近くでさえ、より多くのCCTVカメラを設置しました」とFu Yuenの労働基本組織の会長であるThet Htar Swe氏は述べる。

「新しい労働者を雇うとき、管理者は彼らが労働組合のリーダーを知っているかどうか求職者に尋ねます。求職者が組合のリーダーを知っている、またはそれに関連しているならば、工場は彼らを雇いません。管理者は過去のように直接私たちを圧迫しているわけではありませんが、管理者は明らかに労働組合と非労働組合の労働者の間で分裂を起こそうとしています」と彼女は続ける。

Fu Yuen工場では、1万を超える小売店と31.5万人の従業員を擁するドイツのスーパーマーケットチェーンLidlAldiの衣服を製造しているが、どちらの会社もこの工場を主要サプライヤーとしては挙げていない。

Lidl Denmarkのコミュニケーション責任者であるMorten Vestberg氏は、201810月のFu Yuen工場での出来事は「受け入れられないもの」と述べた。事件をきっかけに、工場はSMARTミャンマープログラムへの登録を義務付けられた。

1017日から24日まで、ミャンマーのLidlのパートナーであるChicca & Distra GmBH & Co KGは解雇された組合員の復職について「徹底的に交渉した」とVestberg氏は述べる。そして同社は、組合員がFu Yuenに戻る合意に達したことを「喜んで」いた。

工場での組合員に対する最近の差別申し立てについて尋ねられたVestberg氏は、LidlはすでにSMART代表と共に工場経営者と労働組合のそれぞれの代表に会うように促したと答えた。

労働者の弾圧が報道された時点では、AldiFu Yuen工場からのバイヤーであると特定していなかった。しかし当社の調査は、労働者は子供服ブランドであるPoco Pianoを製造していることを突き止めた。Aldi Denmarkの企業責任者であるKatrine Milma氏は、事件を「非常に深刻に」受けており、状況を確認するため視察団を工場に派遣したと述べた。

「これはAldiの労働権に関する倫理基準に沿ったものではありません。私たちは、労働組合に属する従業員へのあらゆる差別を断ち切りたいと強く望んでいます。Aldiはこの事件がもたらす影響を検討しています。従業員の置かれている状態を改善するために工場を離れるのか、滞在するのかは大きな選択です。まずは出発点として、工場の労働環境の改善に取り組むこととしています。」と彼女は言った。

一方、Fu Yuenの工場長らは、組合員に対する差別はないと主張している。U Thein Swe氏は、昨年5月にFu Yuen工場のマネージャとなった。 3ヵ月後、工場の労働者の約4分の1がストライキをしたとき、彼は最初の大きな課題に直面した。組合は交渉の柔軟性が低すぎると彼は述べた。

「組合は要求したすべてが満たされることを期待していました。」と彼は言う。「経営者が雇用主と雇用者の間の妥協点を見いだそうとしても、彼らはただ反対し続けました。労働組合の設立は良いことです。歓迎します。ですが、労働組合があたかも特権を持っているように振舞ったことは望まぬことでした。」と労働組合は雇用者と雇用主の「真ん中に立つべき」という彼の意見を付け加えた。

 

(3につづく)



ミャンマー ジャンル:
最終更新:2019年03月15日

このページのトップへ戻る