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ベトナム:縫製労働者は週50ドルを稼ぐのに苦難(前)

18時間、週5日、35歳のNguyễn Thị Hoaさん(仮名)はハイズン省の北部に位置するLai Vu工業団地にあるほこりっぽい縫製工場で、何千ものアパレル製品の小さな欠陥を丹念に探す。彼女の賃金は1ヵ月あたり490万ベトナムドン(210米ドル)だ。現時点では、Hoaさんに他の選択肢はない。彼女はより良いスケジュールで働くべくこの電子機器組立工場に転職したが、給料は変わらないままであった。

「この金額で普通の生活を送ることは不可能です」とHoaさんは言う。

夫をタインホア省の中央部に置き、彼女は「事業を始めるのに十分な資金を稼ぐ」という明確な目標をもってハイズン省の新興工業団地に引っ越してきた。彼女は生活費さえ賄うことができていないため、この目標は今手の届かないところにある。

大部分を女性が占める、ベトナムの約300万人の縫製労働者は似たような状況にある。労働組合協会とOxfam Việt Namが実施したベトナムのアパレル製品供給企業に関する調査によると、調査対象従業員となった99%が、アジア最低賃金同盟の定める最低賃金である890万ベトナムドン(382米ドル)以下、74%がGlobal Living Wageの定める基準賃金である520万ベトナムドン(223米ドル)以下で働いている。ベトナムでの平均最低賃金は334万ベトナムドン(143米ドル)であり、日常生活を維持し生活するには不十分だ。ほとんどの縫製労働者の賃金が最低賃金よりは高いにもかかわらず、その調査は「生活賃金と見なされるものには足りてない」と結論づけている。

生活賃金は8つの必需品、すなわち栄養価の高い食料、まともな住居、医療、公益事業、教育、衣類、運輸、貯蓄を賄うものであるべきだ。Hoaさんは生活賃金が不足しており、実家への送金を捻出できていない。彼女自身のビジネスを始めるという夢を達成するため、Hoaさんは残業も厭わない。

「ほとんどの労働者は工場で残業しています。残業代は、通常の時間給よりも1.5倍高くなります」

より多くの賃金を賄うべく、Hoaさんは1時間から繁忙期には3時間まで残業する。毎月30万ベトナムドン(12.9米ドル)のボーナスが削減されてしまうため、彼女はあえて休憩や遅参をしない。

「軽い病気であれば、地元の医療機関での診断や市販薬を買います。保険料は支払っていますが、休暇の許可を取り、通院するのには時間がかかります。欠勤すれば、私の収入は減ります。私は単純にこのようなことが起こらないようにしたいのです」と彼女は言う。

調査対象となった従業員の65%が定期的な残業をしていると回答し、22%が年次休暇を利用せず、トイレにもすぐに行けなかったと回答している。残業をしたり、病欠を取ったり、労働規則に違反したり、生産目標を満たさないと、賃金が引き下げられることがある。そして、労働者が年次休暇を取るとき、手当は通常の半分、または時には全く受けることができない。

 

(後編につづく)



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最終更新:2019年03月13日

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