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ベトナム:アパレル・履物業界、FTAにより明るい見通し

繊維・アパレル、履物業界では前向きな市場動向が見られ、20181月〜10月の間の輸出収入の増加が明らかになったと「労働者(Nguoi Lao Dong)」紙が報じた。

商工省の統計によれば、ベトナムは2018年の最初の10カ月間でアパレル輸出の売上高が250億米ドルに達し、前年比17.1%増となった。一方、履物製品の輸出は10ヶ月間で9.7%増の129億米ドルとなった。

繊維、衣料品、靴の受注は主に、米国、欧州、韓国、中国およびその他の包括的及び先進的な環太平洋パートナーシップ協定(TPPTPP11CPTPP)の加盟国を含むベトナムとの二国間および多国間自由貿易協定(FTA)に署名した主要市場からのものである。

今年、繊維・アパレル製品の輸出が初期目標を10億米ドル上回る350億米ドルの収益を生み出すと予想されている。欧州連合-ベトナム自由貿易協定とCPTPPによって開放された市場への誓約は、2018年から2222年の衣料品輸出の盛り上がりをもたらす上、輸出業者は免税となる。

同省によると、FTAとベトナムの製造能力の恩恵を受け、繊維製品および履物業界への資本流入が堅調に推移するという。 また、米国と中国間の貿易摩擦により、中国からベトナムへの受注の移転につながる可能性もある。

商工省のアジアーアフリカ市場部門代表のNguyen Phuc Nam氏は、アセアン-オーストラリア-ニュージーランド間の自由貿易協定および今後のCPTPPは、2019年から2021年の間、ベトナムの輸出者に輸出税を5%引き下げ、期間中は免税となる、と発表した。その結果、ベトナムのアパレル業界がこの機会を最大限に活用することとなった。

また、オーストラリア企業はベトナムからのアパレル輸入を強化する傾向がある。

最近のベトナムにおける展示会での主要アパレルブランドと履物ブランドの出現は、両業界における強い魅力を呈している。

しかし、自由貿易協定はまた、製造元のトレーサビリティ義務を含むベトナムのビジネス界における複数の課題を提示している。

ベトナム繊維・アパレル協会のTruong Van Cam事務局長は、免税の恩恵を享受する以前に、アパレル製品原料の80%は輸入に由来しており、アパレル製品輸出業者は原産地の厳しい要件を満たさなければならない、と加えた 。

オーストラリアのThe Woolmarkの専門家は、アパレル生産者は化学処理されていない繊維や衣料品を生産し、製品の品質を改善することに重点を置くようになれば、ベトナムは確かに選択的市場に入る資格があると指摘した。

バクニン省に本拠地を置くYen Duong社取締役のThai Binh Duong氏は、アパレル分野の材料は高品質の繊維を供給できるオーストラリアなどの新しい市場から輸入する必要があると述べた。

オーストラリアからの繊維輸入を促進することで、同業界の原料源を多様化し、製品の品質を確保する事が出来る、とDuong氏は加えた。

商工省によると、米国は製品トレーサビリティ検査の実施が可能であるので、中国から輸入された材料で作られたベトナムの繊維およびや衣料品に追徴を課すことができるため、アパレル業界や履物業界はリスクに直面している。

そのため、同省は衣料品や履物の製造の際には、中国以外の国の素材や生地を使用するよう企業に要請した。





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最終更新:2018年12月19日

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