ベトナム:繊維企業が環境にやさしい製品に重点
オーガニック商品は一般の商品より値段が張るので、価格に敏感なベトナムの消費者にとっては魅力的な選択肢ではないが、ある企業はこだわりを持っている。
Phong Phu Textile and Garment Companyは昨年12月、ベトナム製の環境にやさしいタオルブランドを立ち上げ、オーガニックな繊維製品を製造したベトナム企業の1つとしてメディアの関心を集めた。
Mollis Organicのタオルは100%オーガニックコットンから作られており、遺伝子組み換え生物、化学肥料や農薬などを一切使用していないと同社は強調した。
Phong Phu Textile and Garment CompanyのCEO Pham Xuan Trinh氏は、オーガニック製品は製造費用が高く利益が不安定でも、当社オーガニック製品をお客様にお届けできるよう努めております」と述べた。
同社のオーガニックタオルの価格は、サイズにより6万ベトナムドン~25万ベトナムドン(2.62米ドル~10.91米ドル)。一般的なタオル製品よりも約20%高い。一方、中国製のタオルは1万5000ベトナムドン(0.65米ドル)で販売されている。
ベトナム消費者の大多数はオーガニック製品の重要性や利点をあまり認識していないので、同社は国内でのオーガニックタオル販売に苦闘している。
「いつかベトナム消費者がオーガニック製品の真の価値に気づいてくれることを願い、利益は低くても当社はオーガニック製品に投資し続けます。」とPham Xuan Trinh氏は話した。
同社は昨年、40億ベトナムドン(17万4600米ドル)をオーガニック製品の研究開発に投資した。
現状ベトナムでの綿栽培は難しいので、同社はバングラデッシュ、インド、イスラエルから原料を輸入している。
現在、同社はオーガニックタオルを日本や韓国の高所得者層向けに輸出している。
2018年上半期で同社は、1490億ベトナムドン(65万米ドル)の利益を計上し、前年同期より7%増加した。利益のほとんどは、オーガニックでない一般的なタオル製品やデニムジーンズによるものだった。
ベトナム ジャンル:Retail News Asia
最終更新:2018年07月10日