インドシナニュース

ミャンマー:強姦・強盗への恐怖を抱える女性縫製工たち(後)

(前編より)

 

労働者の権利

ミャンマーの労働市場に関するこれまでの情報によると、衣服、履物、繊維産業では、低賃金で生産ラインの職に雇われている女性の数が非常に多い。この部門は75万の雇用を創出し、輸出の10%、ヤンゴンの産業輸出の44%を占めている。

同報告書は、2012年以降労働組合は許可されているが、貧困自体が組合の活動の大きな障害となっていると主張した。

「多くの女性はIDや労働者カードを購入する余裕がなく、それらを取得することができません。これは、彼らが公式に労働者として認められておらず、その権利もないということを意味しています。」と述べられている。

Hlaing Tharyar地区の縫製労働者は、工場と近隣のコミュニティとの境界となる道を歩いたり渡ったりすることを、非常に危険に感じると語った。多くの場合その恐怖は作業の生産性にも影響を与え、あまりにも異常だと記録された。

「その恐怖は仕事を始めると同時に始まり、通勤にとても不安に感じています。暗くなると不安は一層高まり、もはや仕事も効率的に進めることができません。」とヤンゴンで働く22歳の女性縫製工がふり返った。

調査の中で、強姦や強盗の恐怖は、勤務時間が長く、暗い時間に通勤しなければならない縫製労働者にとって、とても一般的だと強調された。また、長い労働時間や労働条件の悪さが主な原因となり、その結果、鬱に苦しむ女性たちもいると報告された。このような問題があるにもかかわらず、労働者は所得収入があることで自尊感情がより高まり、家庭内関係はより「公平になる」と報告された。

 

推奨事項

同報告書は、暴力を無くすために女性団体との関わりが重要だと強く推奨し、ハラスメントから女性を保護するために必要となる行動規範や労働組合を強化することを勧告した。暴力を減らすためには、強力な仲間グループ、国家の男女平等体制へのコミットメント、そして皆に行き届く責任ある正義を推しはかるべきである。

今月、ヤンゴン地域社会福祉大臣のU Naing Ngan Lin氏は、女性への暴力が認められていないことに対して、国民の認識を高める必要性があることや、国内の意思決定に多くの女性を参加させることの重要性について語った。

「既存の政治的、経済的、社会的な制度、政策、慣習がいかに女性を差別し、社会貢献やその構築への機会をどれほど制限しているかということを広く国民が認知することができなければ、男女平等を達成するのは難しいでしょう。」と、ミャンマーのアジア財団代表Kim Ninh氏がミャンマータイムズ紙で語った。女性が人口の52%を占める国で、女性の議員は、国会議員と地方議会の議員全体のわずか10%に過ぎない。

2013年に、社会福祉省は男女平等の重要性を認識し、20132022年の女性昇進のための国家戦略計画を発表した。

女性犯罪に対する暴力防止と保護は2013年から進められており、201710月に議会に提出されたが、ミャンマーにはまだ女性への暴力を対処する、強力な法的枠組みがない。

それまでの間は、雇用主が労働者を保護するために安全基準を向上するための措置を検討することで、彼らの力になれるだろう。



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最終更新:2018年06月23日

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