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ベトナム:Eコマース市場の企業はいつ「赤字の垂れ流し」を止められるのか?

ベトナムのEコマース企業各社は大損失を受けているにもかかわらず、依然として多額の投資を受けている。果たしてこれらの企業はいつになったら赤字を止められるのであろうか?

ベトナムのEコマース市場は、投資領域における主要市場の1つである。Nielsenによると、Eコマース市場の年間成長スピードは22%で、2022年には年間収益が現在の40億米ドルから100億米ドルにまで達すると予測されている。ベトナムのEコマース市場には大きな可能性があり、新規投資家たちの注目を集めているのだ。

Topica Founder Instituteの最近の報告では、Eコマースは21件の取引を通じて8300万米ドルの海外投資を獲得した。

Startup SEA(アジアのユニコーン企業の1社と見られていたかつてのGarena)は、2017年にベトナムのスタートアップ企業に資本投入した企業の中で首位に立つ。SEAは、食品デリバリーのウェブサイトとアプリ を運営するFoodyの株式の82%を6400万米ドルで買収した。

日本のベンチャーキャピタルであるサイバーエージェントベンチャーズは、ベトナムで引き続き活動している。2017年には、FoodyCleverAdsTiki.vnVexere4件への投資に成功した。

さらに、ノルウェーの通信会社であるTelenorは、Chotot.vnを管理する701Search獲得のために、1900万米ドルを費やした。

Tiki.vnは、JD.comSTC InvestmentからSeriesCの資金調達額5400万米ドルを受け取った。TikiJDの両者とも具体的な額を明らかにしていなかったが、業界関係者は、JD.comTikiに約1兆ベトナムドン(約4400万米ドル)を注ぎ込んだと述べている。

Theleader.vnは、JD.comインターナショナルサービスのWinston Cheng氏に、ベトナムに深い理解を持ち、顧客サービスに対して高い評価を得ているTikiとの協力を通して、東南アジアでさらなる市場の拡大に挑戦し続けたいと語った。彼らは顧客から愛されることでマーケットシェアを獲得していくという共通の経営哲学を持っている。

Eコマース取引はベトナムでの投資に大きな可能性を秘めているのだ。しかし、この分野での競争は、投資においては負のスパイラルに陥りかねない。

VNGコーポレーションの年間財務諸表を見ると、Tiki2017年に2820億ベトナムドン(1238万米ドル)の赤字を計上し、それは定款資本の3倍、2016年の損失の7倍に達したと報告されている。その結果、VNGからの投資を受けた後2年間のTikiの総損失額は320億ベトナムドン(1405万ドル)となっている。

Tikiは、LazadaShopeeとともに、ベトナムのEコマース市場で大きなシェアを占めている。Tiki2010年、洋書のみを販売するウェブサイトとしてスタートし、その後投資を受け、電化製品、ファッションアイテム、家電などのさまざまな商品の販売も展開してきた。しかしTikiは過去8年間、損失を報告し続けている。

enternews.vnによると、LazadaShopeeもこの市場で利益を上げていないようだ。しかしながら、両社はその損失を埋め合わせられるだけの多額の投資を受けている。Lazada Southeast Asiaは、JD.comの最大の競争相手である中国のAlibabaから20162017年に200万米ドルを受け取ったが、BeyeuDecaLingoFoodpandaなどのプロジェクトはやめなければならなかった。

近年の二桁台の成長と、若い世代の多くがスマートフォンやインターネットを利用していることから、投資家たちはベトナムのEコマース市場に対して依然として強気で、引き続きこの市場に投資することができる。

オンラインショッピングは大きな可能性を秘めているが、一般の売買に比べていまだに主流ではなく、顧客を獲得するためには開発者は商品カテゴリーの数を増やすことや、価格の引き下げ、プロモーション、倉庫、顧客ケアに資金をつぎこむ必要がある。

それゆえ、Eコマースのウェブサイトは売上高が大きくなってこれらの費用をカバーできるまで、ずっとマイナス成長に苦しむことになる。

最終的には、資金の潤沢な企業は嵐の海を乗り切れるだろうが、そうでない企業は海の藻屑と化すだろう。



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最終更新:2018年06月04日

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