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ベトナム:経済の期待を高める生産・輸出の急騰(後)

(前編より)



生産・輸出の急増

ベトナム計画投資省の報告によると、大型工業プロジェクトの多くが今年になって運用を開始するため、今年は国内生産高が急増し、経済成長の大幅な拡大につながるという。

例えば鉄鋼業では、Hoa Phatグループが大型の鉄鋼製造チェーンを8月に運営開始し、年間20万の出力が見込まれている。また、年間生産能力380万トンとなる第2高炉が台湾のFormosa Ha Tinh社に今年開設され、Hoa Senグループも年間生産能力35万トンの鉄板製造チェーンの運用を開始する。

石油の生産・精製に関していえば、Nghi Son RefineryPetro-chemical Plant2018年半ばに試験運用を行う予定である。1年間の生産量は各種ガソリンが560万トン、ベンゼンが213000トン、パラキシレンが68万トンである。

ADBによると、工業成長に加え、2018年から2019年にかけてはサービス業の成長も著しく、2018年の観光客数は15-20%増加、銀行貸出は17-18%成長する見通しであるという。農業も次の2年間は成長する見通しで、2018年の成長率は政府目標の2.8-3%に到達することが予測されている。

2週間以上前、HSBCがベトナムの2018年中の経済に関するレポートを発表しており、「ベトナム経済は東南アジア諸国の中でも急速に成長し続けている。FDI関連の商品輸出が主な要因となり、2017年後半には生産活動が急上昇した。それが3年間連続で6%を超える経済成長につながった。」と説明している。

HSBCの調査によると、ベトナムの企業の90%が同国の経済的展望に前向きな見通しであるという。

回答者の74%はアセアン共同体ビジョン 2025が輸出の成長を促進するだろうと回答しており、63%は包括的および先進的環太平洋連携協定(CPTPP)が貿易力を高めると回答している。

輸出政策は現状を維持すると仮定しているHSBCの予測によると、ベトナムの商品輸出は2021年から2030年に平均10%の年間成長率で増加し、サービス輸出は同時期7%の年間成長率で増加するという。結果、2030年の合計輸出高は2016年から4倍増となる7500億米ドルになる。

2018年第1四半期、ベトナム経済は7.38%成長した。工業生産は4年連続成長の11.6%と、2016年(5.1%)や2015年(9.3%)同時期の成長率よりも高い結果となっている。

工業成長の70%を占める生産・加工セクターの成長率は、2017年(7.8%)、2016年(9.1%)、2015年(9.5%)同時期よりも格段に高い13.9%となった。経済の要である電気生産・配給は、昨年同時期の9.4%よりも高い10.5%となった。

スペインFocusEconomics のベトナム・シニア・エコノミストによると、今年第一四半期の力強い成長がベトナムの今年一年を通した成長の土台になるだろうと述べた。

「民間部門の急速な高まりに支えられた堅調な国内需要や、観光活動の高まりも成長を促進させるでしょう。」とAhmed 氏は述べ、需要の高まりが2月中の新規発注や製造生産量の増加につながったと説明した。

「新規発注は27か月連続で増加し、その増加率は過去10か月間で最高でした。国外市場の需要の高まりが新規の輸出発注の増加につながりました。諸企業は購買活動を強化し、成長を下支えするために在庫レベルを引き上げました。」と同氏は述べた。



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最終更新:2018年05月01日

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