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ベトナム:経済の期待を高める生産・輸出の急騰(前)

現地生産・輸出の継続的な上昇に支えられ、ベトナムでは今年一年を通じて期待以上の成長が見込まれており、近隣諸国と比較しても最も高い経済成長率となる見込みである。

およそ1ヶ月前、日本最大の繊維グループの一つである瀧定名古屋は、ベトナムのLien Phuong繊維縫製株式会社(LPTEX)と8000万米ドル規模の契約を締結した。本契約に基づき、瀧定名古屋は5年間に渡ってLPTEXから衣料品を調達する。

3年前、LPTEXは同タイプの服地を生産する循環型の生産施設に対し、3000万米ドルの投資を行っている。

LPTEXの販売部長Vu Quang Anh氏によると、こうした現代的な施設に多額の投資を行ったのはベトナム国内では同社が初であるという。これが要因の一つとなり、収益性の高い協力契約を瀧定名古屋と契約するに至った。

在ベトナム外資企業協会によると、ベトナム国内で生産量・輸出額共に好成績を出しているのはLPTEXだけではないという。

「輸出量も高まっており、国内生産は回復しつつあります。この傾向は今後も継続すると予測されており、経済はさらに好調になることが見込まれています。」協会のNguyen Mai会長は述べた。



国際機関の予測も前向き

国際通貨基金(IMF)は1週間以上前、ベトナムの今年の成長見込みが6.6%2019年の成長見込みが6.5%となると予測する『20184月世界経済予測』を発表した。昨年7月に発表した『世界経済予測』における2018年の成長予測は5.2%であった。

最新のレポートで注目すべき点は、ベトナムの2018-2019年の成長率がアジア平均(2018年:5.6%2019年:5.5%)の成長予測よりもかなり高く、インドネシア(2018年:5.6%2019年:5.6%)、マレーシア(2018年:5.3%2019年:5.0%)、シンガポール(2018年:2.9%2019年:2.7%)、タイ(2018年:3.9%2019年:3.8%)などの近隣諸国と比較しても総じて高いことである。

これに先立ってアジア開発銀行(ADB)は『アジア開発予測2018』を発表し、外国直接投資の増加、頑強な輸出成長率、農業の強化、国内需要の高まりなどを背景として、昨年は6.81%であったベトナムのGDPが、今年は7.1%に急増し、2019年は6.9%に落ち着く見込みであることを予測している。

「マクロ経済の好調もあって2018年には経済が急成長し、地域の中でも最も成長著しくなることが予測されています。」とADBベトナム担当部長のEric Sidgwick氏は述べた。「生産・輸出の拡大、国内消費の増加、外国直接投資や国内企業による積極的な投資、農業セクターの向上などが要因となり、ベトナム経済は力強く成長するでしょう。」

2018年の実質GDP6.6%に急成長するなど、短期的なベトナム経済の展望が好調であり続けることを示すレポートが先週ASEAN+3 マクロ経済リサーチオフィスから発表された。

また2週間前、ムーディーズ・インベスターズ・サービスはベトナムを「B1-ポジティブ」に格付けした。ムーディーズはベトナム経済の強みを強調しつつ、ベトナムの今年のGDPが少なくとも6.7%成長することを予測している。これは、「安定」とされる「B」ランクのそのほか経済の成長率3.6%2倍となる数字である。

ムーディーズによると、ベトナムのこうした著しい成長は、国内消費の増加やインフラ開発に対するベトナム政府の積極的な投資が主な要因となっているという。



(後編につづく)



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最終更新:2018年05月01日

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