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カンボジア:H&MやGapらが、アパレル産業改革を促すためにHun Sen首相との会見を要請

GapH&MASOSを含む欧米の大手アパレルブランドの代表グループは、各地で論争を巻き起こしている労働法や、抑圧的で不当だとして提起されている労働組合員に対する裁判事案について、火曜日に「増大する懸念」を表明した。

このアパレルグループはまた、Hun Sen首相に対する公開書簡において、論争を呼んでいる2016年労働組合法の改正と、公平性と独立性を保つ紛争解決機関である仲裁評議会の権限を強化するよう政府に要請した。

労働組合法が成立して以来、仲裁評議会が聴取した事案の件数は急激に減少したが、それは法律が組合に対して、煩雑な登録義務や組合活動を制限したことに因る。

この公開書簡の中で、米国拠点の貿易グループであるAmerican ApparelFootwear Associationや英国拠点の人権擁護団体であるEthical Trading Initiativeを含むこのアパレルグループは、結社の自由を制限することは、「カンボジアでビジネスを行うことを、魅力に乏しく費用のかかるものにしてしまうだろう。」と警告した。

このグループはまた、現在共に刑事告訴されている労働権グループCentral Moeun Tola代表やカンボジア労働組合連合代表のAth Thornのような労働運動家に対する締め付けを止めるよう求めている。

「政府がこの約束を履行するのに、5カ月間でほとんど進捗が見られなかった。」とこの書簡では指摘した。

さらにこのグループはカンボジア政府に対し、最低賃金交渉プロセス中の独立調査禁止法案や、論争の多い労働争議に関する草案について、いずれも労働省が201710月に廃案を明言して棚上げされているものの、正式に取り下げるよう求めた。

そしてこのグループは、こうした懸案について議論するために首相との会合を要請した。

労働省のHeng Sour広報官は、この書簡の「ほとんどの文言」は過去のことであり、「現実を表していない」と述べた。

彼は特に、労働省では独立調査禁止法や労働争議草案をすでに撤回していることを強調した。

「書簡を正式に受理した後に、労働省は事実と正しい情報を当グループに伝えることになるだろう。」とSour広報官は述べた。

このアパレルグループがなぜ変更を知らなかったのかを尋ねられると、Sour氏は、彼らを誤った方向に導こうとする「悪意」を持つ人々のせいだとした。「我々の友人は、我々が伝える事実に満足することになるでしょう。彼らは、今後悪意を持った情報提供者から情報を入手することを止めるのではないでしょうか。」と彼は述べた。

カンボジアのアパレル産業では70万人以上を雇用しており、この国の経済の根幹を成しているが、政府は、政敵や市民団体、反対意見を継続的に取り締まることによって、米国やEUから制裁を受けることについて懸念を表明している。

今は指導者が拘束され、その強制解散が国際的な非難を浴びているカンボジア救国党の元議員らは、国際ブランドやバイヤーに対し、政府に圧力をかけるよう働きかけている。

カンボジア救国党の元議員であるMu Sochua氏は書面で、地位を追われた元議員らは様々なブランドなどと接触し、「政治情勢に対する重大な懸念を訴えている」と明らかにした。

「特定の要求を無視することは、国際ブランドの撤退につながる可能性があります。」とSochua氏はこの書面で述べた。「EUや米国から経済制裁を受けることは、アパレル業界にとって非常に不利益です。」

経営者団体であるカンボジア 縫製業協会のKen Loo会長は、この公開書簡の詳細に関するコメントを避けたが、労働組合法が労働組合の権利を妨げていたことについて疑問を呈した。

一方でSolidarity CenterKhun Tharoシニアプログラムオフィサーは、7月に国際労働機関が提言した取り組みが進捗していないことなど、この公開書簡に記載されている懸念事項を共有したと述べた。

「これまでのところ政府は、ロードマップを実現するための行動をまだ何も起こしていません。」とTharo氏は言った。

この書簡に触れ、「私は、政府がこうした懸念事項を改善し、解決するためにいくつかの重大な措置を講じる必要があると考えています。」と彼は続けた。



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最終更新:2018年03月26日

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