インドシナニュース

ベトナム:オンライン小売市場を中国企業が牛耳るとどうなるのか?

中国のオンライン小売業者はベトナム市場への攻勢をかけており、国産製品が圧迫されているとアナリストは警告する。

ベトナムの小売業者はタイ、韓国や日本からの大手小売業者には対抗できるものの、資金力と技術力の差でオンライン小売業では苦戦している。

あるレポートでは、2015年のベトナムのeコマースの市場規模は4億米ドルと試算されていた。この金額は2017年には40億米ドルにまで上昇し、2025年には75億米ドルに到達すると予測されている。35%もの高成長率を誇るベトナムは投資家にとっては魅力的な市場である。

中国の3大オンライン小売業者、AlibabaTencentJD.comはみなベトナムに進出している。

ベトナム市場に最初に参入したのは20168月のShopeeである。

20176月にはJack Maが所有する複合企業Alibaba10億米ドルでLazada Vietnamの持株会社であるLazadaの株式を追加購入し、持株比率を83%まで増やした。これによりAlibabaはベトナムを含む東南アジア諸国のオンライン小売市場に正式に参入したことになる。

最近では、JD.comがベトナムのオンライン小売業者Tiki4400万米ドルを投資している。

オンラインサーチエンジンのiPriceグループによると、Lazadaはタイとベトナムとマレーシアのオンライン小売市場でほぼ主流となっている。ベトナムではオンライン小売サイトへの訪問者数でLazada19%を集め、Thegioididong.com15%、Sendo11%となっている。Tiki8%で第4位であった。

小売業者は販促に多額の資金を投入しており、市場シェアを伸ばそうと大幅な値下げを実施している。

ホーチミン市のeコマースの専門家は、短期的には消費者はセールにより大きな利益を得られるかもしれないが、長期的にはベトナムの製造業が苦境に立たされると予測する。

「中国の大規模オンライン小売業者の存在は中国製品がベトナム市場に進出する好機となる。一旦中国製品が市場を席巻したら、オンライン小売業でのベトナム製品の地位は下がるだろう」と専門家は話す。

FPTThe Gioi Di Dongなどのベトナムの大手企業はオンライン小売業に参入し、中国の大企業とも競争していく意図を示している。ベトナムのウェブサイトSendo.vn123mua.vnAdayroivuivui.comなどは比較的高い取引と訪問者数を持つ。

しかし、専門家はeコマースの世界では長期にわたって多額の資金が必要となるため、ベトナム企業の勝利を予測するには早すぎると話す。

ベトナム電子商取引協会は、2018年、ベトナム企業は消費者を引き寄せようとさらに多額の資金を広告とメディアキャンペーンに投入するだろうと予測している。キャンペーン予算では2016年と比較すると60%もの増加が予測されている。



ベトナム ジャンル:
最終更新:2018年03月05日

このページのトップへ戻る