インドシナニュース

ベトナム:繊維・アパレル製品の中国向け輸出が大幅に増加

ベトナムでは原料の多くを中国から輸入している一方、中国向けの繊維・縫製製品の輸出高もここ数年増加傾向にある。2016年には27億米ドルであった輸出高も2017年には32 億米ドルに増加しており、この成長パターンは今年も続く見込みである。

経済専門家によると、ここ3年間で輸出の平均成長率が20%を超えているという。

ベトナム税関総局の統計によると、中国から輸入した繊維・縫製品目の原材料額は昨年対前年比12%増となる90億米ドルとなっており、国の総輸入高の42.7%以上を占めている。

これは、ここ数年のベトナムにとっての主要輸入先である韓国の約4倍、台湾(中国)の約5倍となる数字である。

多くの繊維製品の輸出市場において、中国とベトナムは最大のライバル同士であるとみられている。中国の繊維・アパレル製品の輸出額は年間2600億ドルに到達している。一方で、ベトナムの繊維・アパレル製品の輸出額は昨年310億米ドル以上となった。

中国、ロシア、カンボジアでは市場が急速に成長しており、2018年以降は中国向けの輸出を容易に増やすことが可能になるとベトナム繊維協会(VITAS)は予測している。

現時点では、ベトナムにおいて中国への繊維・アパレル製品の輸出が占める割合は全体のわずか3%に過ぎない。

中国向けの繊維製品の増加要因について分析した結果、アセアン-中国自由貿易協定の関税撤廃が起因している部分が大きいとベトナム繊維協会(VITASVu Duc Giang会長は結論づけている。一方で、インドやパキスタンといった他の市場からの輸入には3-5%の関税がかけられている。

加えて、中国、韓国、日本、インド、オーストラリア、ニュージランドの6ヶ国とアセアンの間で結ばれる東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉が現在進められており、実現すればベトナムの対中国貿易輸出が成長する格好の機会となる。

中国におけるベトナム繊維製品の輸入額は、2017年末までに3億米ドルを超えており、ベトナム繊維・縫製製品の消費が多い国のトップ5に入っている。

ベトナム繊維公団(Vinatex)のLe Tien Truong社長によると、ベトナムは世界有数の繊維・アパレル製品輸出国であるものの、国内市場においては中国製品が猛威を振るっているという。しかしながら、中国向けの輸出という面で大幅な進歩がみられているという。

中国ではベトナム製の繊維・アパレル製品や、ジャケットやスカートといった完成品を消費し始めている。これは、大きな可能性を秘めた中国市場への進出を果たしたいという政府や衣料品ビジネスの努力の現れである。

世界で最も人口が多い中国には様々なニーズがあり、ベトナムの繊維ビジネスはそれを足がかりに成功を目指すこともできると考えている。ニッチな市場であったとしても、それにあった商品を提供することができれば、潜在的なこの市場でブランドを発展させていくことが可能である。

市場への参入に必要とされるステップをしっかりと踏み、短・長期的な投資プログラムを整えることで、ベトナムの繊維・アパレルブランドは国際的な知名度を高めることができるであろう。



ベトナム ジャンル:
最終更新:2018年02月28日

このページのトップへ戻る