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カンボジア:工場のコンプライアンス改善が不十分であると報告書が指摘

カンボジア工場改善プログラムが発表した報告書によると、短期契約の続行及び労働者の安全・健康状態に関する改善があまり見られず、コンプライアンスが完全に守られているのは調査対象となった工場の半数以下であるという。

国際労働機関のコンプライアンスプログラムでは、繊維・履物製品輸出工場を対象とした年間調査を実施している。これはカンボジア工場改善プログラム(BFC)に登録された558企業の内、395企業が対象となる。

21全ての指標を遵守している工場の割合は、BFCが公的報告を開始した2014年時点では30%であったが、現在では46%に増えている。

「調査開始時点で全ての指標を遵守していた工場が30%しかなかったことは注目すべき点です。

3年後には46%と、飛躍的に増加しています。」BFCのプログラムマネージャーEster Germans氏は語る。

しかしながら、健康・安全の指標に関しては毎年改善がそれほど見られないことが報告書からわかる。

危険物の周りで作業を行う工場は62%に及び、1日あたり2時間の上限を超えて強制残業させている工場は70%に及ぶ。

また、トイレや授乳室の利用が不十分な工場は70%以上ある。

さらに、2年以上継続して働いた労働者には通常無期限契約が適用されるが、3分の1以上の工場では有期契約を続行している。労働組合はこれに対し、度々警告を与えている。

2年間たっても無期限契約に移行しない工場は35%に及んでおり、妊婦や組合活動に携わる労働者の雇用保障に影響を与えていると労働者や運動家は指摘している。

雇用開始後4年経過した時点で長期契約が義務付けられると労働局が11月に法律を解釈して以降、この問題は深刻化している。2年間という以前の基準が延長され、活動家や組合員はこれを批判している。

コンポンチュナン州にあるHorizon工場の組合幹部Seak Hong氏によると、同工場の労働者には3ヶ月の契約しか与えられず、報復の恐れから組合活動を十分に行えていないという。

「組合員であることが発覚すれば工場側が契約を更新しなのではという恐れが労働者達にはあり、工場内で組合員を集めるのが難しい状況にあります。」と同氏は述べた。

雇用者代表のKang Monika氏はこの報告書が工場にとって基準改善の指標になると述べたが、契約手続きや労働者の衛生・安全に対する評価が低い点については言及せず、調査結果には合意できない点がいくつかあるとした。

「報告書に書かれている内容が全て正しいとは言えません。」

一方調査結果によると、2014年には65件、2016年には16件あった児童労働の事例は4件のみであった。報告書によると、結社の自由に対する違反や組合活動の妨害についてはわずかに改善している。BFCGermans氏はこれについて、組合に対するハラスメントの増加というよりは報告の改善が起因しているのだと説明している。

 

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最終更新:2018年02月02日

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