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ベトナム:アメリカ大手の参入に伴い履物産業が復調の見通し

2017年には減速した履物産業への外資流入であるが、2018年はアメリカ主要企業の参入とともに盛り返しを見せる見込みである。

ベトナム南部ビンズン省に所在する株式非公開のTBSグループの会長であり、 ベトナム皮革・履物・ハンドバッグ協会(Lefaso)の会長も務めるNguyen Duc Thuan氏は、北部ハイズン省での投資の可能性を打診すべく、アメリカ・カルフォルニア州の履物メーカー大手Skechers社を視察に招致したという。実現すれば、労働者数が2万人にも達する大規模なプロジェクトになる可能性もある。

アメリカの大手履物メーカーSkechers社は、NikeAdidasといったグローバルな履物ブランドの最大級のライバルでもある。

「同社は昨年、2億点以上もの製品を出荷しており、投資先を中国からベトナムに移行しようと現在計画しています。出資者によると、ベトナムに対する投資は7億米ドルから10億米ドルに到達する可能性もあるそうです。」とThuan氏は述べた。

2017年にベトナムがグローバル市場に対して出荷した靴・サンダルは10億点以上にのぼり、138億点の中国に次ぐ第2位となっている。

ベトナムの昨年の履物・カバン製品の輸出額は180億米ドルであり、前年より11%増加している。合計輸出額の内、外国投資部門が80%以上を占めている。

スポーツシューズやカジュアルシューズで世界最大のメーカーである台湾Pou Chenグループの一つ、Idea社は20174月、ホーチミン市のタンタオ工業団地で20ヘクタールの土地を5000億ベトナムドン(2270億米ドル)でリースする契約を結んだ。

Pou Chenの代表者によると、出資者は土地の賃借契約締結後、生産工場の建設に向けた法的手続きを迅速に行ったと言う。工場は稼働すれば10万名以上の労働者の雇用を生み出す。

Pou Chenがベトナム市場に乗り出したのは、南部ドンナイ省に最初の工場を開設した1994年である。

以降同グループは大規模な生産工場を多数建設し、ベトナム各地に生産拠点を拡大していった。

ベトナムに対する合計投資額は10億米ドルを超え、現地に20万名以上もの雇用を生み出した。

昨年はベトナムの履物部門に対する外国直接投資(FDI)の資本流入が減速した。Lefasoによると、2016年後半に発表されたアメリカの環太平洋戦略的連携協定からの撤退が主な原因となっていると言う。

外国直接投資(FDI資本流入の停滞は、同部門における鞣し革・機械・設備の輸入額の縮小にもつながっているとLefasoPhan Thi Thanh Xuan総書記はいう。

特に、2015年から2016年にかけて17000万米ドルであった同部門に対する機械設備の輸入額は、昨年の11ヶ月間で14600万米ドルに縮小している。

同様に、2016年には16億米ドル近くあった鞣し革の輸入額も15億米ドルに縮小した。

しかしながら、今年施行が見込まれているEU・ベトナム自由貿易協定が、履物部門に対する外国直接投資(FDI)の資本流入の大幅増加につながるのではと期待されている。



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最終更新:2018年01月30日

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