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ベトナム:スーパーマーケットがプライベートブランド商品を拡充

ホーチミン市第1区にあるスーパーマーケットCo.opmart Đinh Tiên Hoàng店の棚に陳列された多くの調理油の中から、Nguyễn Thanh Trúcさんは、2リットル入りの大豆油のボトルを取り上げた。

「私は数ヶ月前にこの調理油を使い始めましたが、品質が良い上、他の商品と比較してもお買い得です。」と彼女は言った。

彼女の買い物かごには、ボックスティッシュや床洗剤など、他にもいくつかのCo.opmartのプライベートブランド商品が入っていた。

Kantar Worldpanel Vietnam社の調査によると、こうした近代的な店舗で買い物をするベトナム客の39%が、プライベートブランド商品を好んで買っているという。

人気トップ10の商品は、トイレットペーパー、ボックスティッシュ、テーブルナプキン、紅茶、床洗剤、液体洗剤、冷凍食品、食器洗浄剤、粉洗剤、調理油である。

業界専門家によると、プライベートラブランド商品の開発は時代の趨勢となっているという。

こうした商品の開発は、消費者、小売業者、そして製造業者に利益をもたらすと専門家らは指摘する。すなわち、消費者は低価格で高品質の商品を手に入れることができ、小売業者はより多くの商品ラインナップを提供して顧客のつなぎとめが可能となり、製造業者は商品生産によって利益を得られる。

2007年からプライベートブランド商品の開発を開始して以来、ベトナムの大手小売業者であるSaigon Co.opは、生活必需品、家事用品、学生服、事務服、薄紙など、今では約3000の商品を販売している。

 

プライベートブランドの成長可能性

Saigon Co.opのプライベートブランド部門を統括するVõ Hoàng Anh部長は、次のように述べた。「ベトナムではプライベートブランド商品に大きな成長の可能性があります。消費者は高品質な商品が安価で提供されるため、プライベートブランド商品をますます選好するようになっています。」

Saigon Co.opではプライベートブランド商品の開発を通じて、顧客のつなぎ留めに役立てたいと考えていると彼は述べた。

「ベトナムにおいて、動きの早い消費財分野で最大の市場シェアを占め、多様な小売モデルや消費者ニーズに対する深い理解を持つという当社の強みによって、我々はメーカーと協力してプライベートブランド商品を開発する際の明確な指針を持っています。」

こうした開発における協力体制は、メーカー各社にとってもその生産能力を最大限に活用するのに役立ち、製造者情報が商品パッケージだけでなく、Saigon Co.opによる販促活動でも表示されることにより、宣伝効果も期待できると彼は述べた。

「そのため各メーカーが商品を生産する際、Saigon Co.opの規格に従うことを徹底するよう求めています。」

LOTTE Martなど多くの外資系小売企業においても、国内のみならず海外への輸出向けに、ベトナム企業が生産したプライベートブランド商品を展開している。

LOTTE Mart VietnamのPRイベントを担当するĐoàn Diêp Bình氏は、このスーパーでは1年以上前にプライベートブランド商品の開発を開始し、現在では1000種類以上あるとした。

「LOTTE社では2017年、食品、消費財、家庭用プラスチック製品を含むChoice Lブランド商品を、ミャンマーとラオスに20億ベトナムドン(8万8105米ドル)相当輸出しました。」

Kantar Worldpanel社の調査によると、ベトナムにおけるプライベートブランド商品の普及率はまだ限定的で、米国やEUの20~30%と比較して、スーパーの売上のわずか2.4%しか占めないという。

この低い普及率は、近代的な販売網の未整備、不十分な商品ラインナップ、コミュニケーション不足などが主な原因であるとこの調査では指摘した。

しかし専門家らは、近代的な小売チャネルの発展が強く推進されてきたことに伴い、プライベートブランド商品市場は今後さらに拡大するだろうと予測している。

Bình氏は次のように述べた。「LOTTEのプライベートブランド商品の拡充は、消費者の選択肢が増えるということを意味するため、(我々は)ゆっくりと、しかし確実にこの分野に投資していきます。我々は消費者の日々のニーズに沿った、生活に不可欠な食品に注目して、プライベートブランド商品を拡充していきます。」

一方でAnh氏は次のように述べた。「Saigon Co.opでは、我々の小売店で買い物をする消費者により良いショッピング体験を提供するために、他と違った商品を開発するという目的を共有できる有能なパートナー企業を引き続き探して参ります。」

Saigon Food株式会社のLê Thanh Lâm副社長によると、この会社ではスーパーマーケット向けのプライベートブランド商品を製造しており、コンビニエンスストアのセブンイレブン向けにも約50種類の食品を供給する契約を締結しているなど、プライベートブランド商品には底堅い需要があるとした。

そのため同社では、配送コストの削減だけでなく、機械、設備、工場の稼働率を最適化することも可能となったという。

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最終更新:2018年01月19日

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