インドシナニュース

日本向け輸出大きく伸びる

   以前の号でも分析したように我が国の繊維製品の日本市場への輸出はかなり有利な条件が揃っている。日本は地震や津波といった、かつてない災害に直面し、大衆消費が落ち込みながらも、2011年ベトナムから日本への繊維製品の輸出金額は2010年と比べ、46%高、16億USDと非常に高い成長を記録している。

   2012年になり、繊維製品の輸出、さらには、ベトナム製品一般の輸出は有利に運んでいる

   2012年第1四半期我が国のこの市場への繊維製品の輸出金額はおよそ4億8000万USDに達し、対2011年同期比で33%増加している。こうした事実の根拠は以下の通り。

   - 日越の相互通商関係は新たな段階へと進展している。政府間での2ヶ国間の双方向での通商促進策が実際の企業の活動を牽引している。両国の企業ともに輸出入において有利な条件を得られており、繊維業界もその恩恵を受けている。

   - 日本経済は息を吹き返している。2月の小売販売の実績は対昨年同期比3.5%で、これは以前より、1.4%高い数字である。これで、3ヶ月連続して指数が上昇したことになり、このことは消費者の信用が回復したことを意味している。日本の国内総生産(GDP)は、2011年第4四半期に0.7%低下したが、2012年1月には対昨年同期比で1.7%上昇が見込まれる。

    日本のオーダーは年初増加が見込まれ、世界第3の経済大国の成長展望に好感が持たれている。

   - ベトナムの繊維製品は日本市場で一定の地位を築いており、日ごとに確固としたものになっている。

   - 各企業は日越通商協定の特恵制度を有効活用している。

   - 国内市場ではデフレと低金利のため、各企業とも資金調達は低金利で設備投資はしやすい環境にある。

   こういう状況ではあるが、ベトナムの繊維製品の輸出は以下のような困難に直面している。

   - オーダーの動きが悪い。

   - 生産活動における経費は減少しているが、それでも高い水準にある。

   - 金利は減少したが、これもごく最近のことなので、経営結果にその影響がまだ反映されていない。

   - 市場の変化に併せて製品を多様化したり、クイックな対応をしたりという点で各企業ともまだ十分に対応できていない。

   このため、不利な点を最小化し、長所を最大限に活用して生産効率を上げるためには、各企業が努力するだけでなく、政府の援助も必要となる。というのも、我が国の外貨獲得という経済的利益以外にも、社会の安定を保障するために繊維業界が果たしている役割は小さくないからである。

 

   2012年第1四半期の我が国の繊維製品の日本市場への輸出はかなりの伸びを見せ、この伸びはほとんどどの品目でも見られる。とくに、上着、シャツ、パンツ、下着、スカート、ショートパンツなどで高い成長が見られる。これらの品目はベトナムの競争力ある繊維製品の一部であると言ってよい。そのため、我が国のこれらの品目の日本市場への輸出は引き続き有利に運ぶ。

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最終更新:2012年04月24日

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