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ベトナム:ファッション業界が外資系ブランドによる買収の脅威に直面(前)

女性向けアパレルメーカーとしてベトナム第2位のNEM Vietnamは、11月初旬にウェブサイト上で、日本のアパレル小売業者であるStripe InternationalNEM社の株式を取得する方向で交渉を開始したと発表した。

ハノイタイムズ紙によるとStripeは、全国44店舗で2040歳の女性を対象としたNEMの女性向けファッションブランドを所有するために、NEMビジネスの取得を望んでいるという。NEMの収益は今年、20%増となる2600万米ドルにも達する見込みである。

ハノイタイムズ紙はまた、NEM社の買収はベトナム・ファッション市場への参入計画の一環であるというStripeの石川康晴社長の言葉を紹介した。

NEM社はまだこの取引について正式な発表を行っていないものの、アナリストらはベトナムのファッション業界が、近い将来に外資系企業に支配されてしまう可能性があるという懸念を表明した。

業界関係者らは、ベトナムの消費者、特に若者たちが外国のファッションブランドを嗜好しており、この懸念はまんざら根拠がないわけではないと指摘した。

例えばスウェーデンのファッションブランドであるH&Mが、99日にベトナム初となる店舗をオープンした際、ホーチミン市のVincom Đng Khiにある2階建て2200平方メートルの旗艦店には4000人が列をなし、開店当日には1万人が訪れた。

Zaraが昨年に同じモール内に初出店した際も、初日に55億ベトナムドン(246000米ドル)を売り上げたとされる。

TopshopMangoなどの人気ファッションブランドも最近、ベトナムの中低価格帯市場に参入し、Topshop4店舗を出店している。

なぜこのような有名な海外ファッションブランドがベトナム市場に関心を寄せているのであろうか?

Nielsenの最新調査によると、ファッションはベトナム人が最も関心を寄せるカテゴリーの1つであり、人々が資金を振り向ける順位として、食料品と貯蓄に続く3番目に位置するという。

ベトナム人はおおよそ、毎年100兆ベトナムドン(405000万米ドル)を衣料品に費やしている。

中国とインドに次いで、ベトナムは世界で3番目にブランド衣料を嗜好する人が多いという。

ベトナム繊維公団のデータによると、アパレル業界は年間20%もの成長を遂げており、その市場価値は現在45億米ドルにも達する。

有名な外資系ファッションブランドの参入によって、価格、デザイン、国際色による市場争いが必然的に引き起こされつつある。

ベトナム小売業協会によると、200以上の海外ファッションブランドが市場の60%以上を占め、人気ブランドから高級品まで幅広い商品を販売しているという。

BlueFociVit ThyNinomaxxN&MSifaPT 2000SandingĐan Châuといった有名な地元ブランドはその販売スペースや規模の縮小を余儀なくされている。

例えばファッション市場で一時「現象」とまで言われていたThi Trang Vit Companyは、その店舗数を数百からわずか60にまで減らした。

Vit Thy5店舗しか残っておらず、Maxx Styleは消滅した。BluePT 2000も、以前のように目抜き通りに直営店を運営する代わりに、スーパーマーケットやモールにスペースを借りなければならなくなった。

一部のアナリストは、こうした状況は消費者の海外ブランドに対する嗜好だけではなく、国内ブランドの競争力の欠如によるものと指摘する。

大部分の国内ブランドは、資金力、才能のあるデザイナー、優れた管理スキルが不足しており、時代遅れのマーケティング戦略に固執している。 そのため国内ブランドは、品質や価格の面で海外ブランドと競争することはできなくなっている。

 

(後編につづく)



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最終更新:2017年12月04日

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