インドシナニュース

ベトナム:eロジスティクスによる配送業者の競争が激化

ベトナムで急速なペースで発展するeコマースの物流業界においては、宅配業者やeコマース運営業者間の競争が激化している。

DHL eCommerceは先週、今年初めに国内配送ネットワークを展開したのに続く戦略的な一手として、ベトナムでサービス拠点の全国ネットワークを立ち上げた。

DHL eCommerceCharles Brewer CEOは、地元の店舗、コンビニエンスストア、カフェなどに専用カウンターを設けて営業する「ショップ・イン・ショップ」モデルを開始すると述べた。

同社では既に100以上のサービス拠点を設置しているが、2018年末までにはそれを1000以上に拡大する予定としている。

この新しいサービスは、eコマースの販売者と消費者双方により多くの選択肢と利便性をもたらすと期待されている。

販売者は荷物の集荷を待つか、最寄りのDHL eCommerceのサービス拠点に荷物を持ち込むことによって出荷することができるようになる。

さらにこのサービスでは、消費者やオンライン顧客が最も近いサービス拠点に荷物を配送するよう指示し、自分の都合に合わせてそれを受け取ることができるようになる。同時にこのネットワークは、店舗のオーナーにも追加の収入源をもたらす。

また顧客がDHL eCommerceのサービス拠点で荷物を受け取った際に、続けて店内で買い物をすることも考えられる。

「ベトナムのeコマース部門は2020年までには現在の7倍に成長し、1日あたりの荷物の配送数も26%増加すると予想されています。」とDHL eCommerceThomas Harrisマネージングディレクターは述べた。「7月の市場参入以来、DHL eCommerceはベトナムの小売業者にとってNo.1のサービスプロバイダーとなっており、その納期遵守率は99%、返品率はわずか1%となっています。」

「この成績はその他の物流業者と比較して1520%も高く、こうしたサービス改善によって小売業者の収益増加に貢献しています。」

宅配業のベンチャーであるGiao Hang Nhanhも、地元での存在感を増しつつある。2000人以上のドライバーを採用することで、今後2年間で市場シェアを17%まで拡大したいと考えている。

Giao Hang Nhanhの共同設立者兼CEOであるNguyen Tran Thi氏によると、ベトナムの人々はスピーディな配達を重視しているため、優れたサービスをより迅速に届けることのできる企業は大きな競争力を得ることができるという。Giao Hang Nhanhでは、配送サービスを改善してほしいという市場ニーズに取り組む。

また新規市場参画者であるYamato 365 Expressは最近、ベトナムにおける新しいクール宅配便サービスの開始を発表した。さらに同社では代引きサービスも始めており、現金取引が主流のベトナムにおいて非常に好評を博している。

2013年時点では、eコマース市場にデリバリーサービスを提供する企業はほとんど存在しなかったが、今では Giao Hang Tiet KiemGiao Hang Gia ReNinja VanShipSなど、多くの配送サービスを行う新興企業が出現し、市場シェアを獲得するためにしのぎを削っている。

配送数が増えたことによって、eコマース各社は消費者の需要を満たす新しいデリバリー方法を模索するようになった。Shopee VietnamPine Kyawマネージングディレクターは、Shopeeの携帯サイトは、ベトナムでの立ち上げから2年間で順調に成長したと述べた。

99日に実施された最近の販促キャンペーン「9/9」でShopeeは、トラフィック量が5倍に増加し、昨年同期比350%の受注を獲得した。

Shopeeは、Vietnam-Giao Hang Tiet KiemGiao Hang NhanhViettel Post4社の物流パートナーと提携しています。 Shopeeは、すべての物流業者の中でベストなサービスを利用したいと考えているため、現在はVietnam Postとの間で配送サービスの改善について協議しています。」と彼は述べた。

一方でeコマースサイトのTiki.vnは、中国のeコマース運営会社のJD.comから、企業の成長戦略を推進するために4400万米ドルの出資を受けた。Tiki.vnはこの資金を利用し、トレーニングや物流の最適化、click-to-deliveryサービスの取り組みを進めることとしている。

この新規投資によってTikiは、顧客への無料配送サービスなど魅力的な販促プログラムを打ち上げてきたAlibabaLazada VietnamShopee Vietnamに対抗し、存在感を高めることを目指す。



ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年12月02日

このページのトップへ戻る