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ベトナム:国内市場制圧に乗り出す履物企業

利益が高く政府のインセンティブ提案も魅力的であるため、履物・繊維関連企業は国内向け販売よりも海外向けの商品輸出を優先している。

ベトナム皮革・履物・ハンドバッグ協会(Lefaso)によると、ベトナム国内では年間18000万足もの靴が購入されているが、国内で生産された製品はその約40%にしか満たないという。

Lefasoは、革靴・バッグの生産、なめし革材料、生産機械・設備の流通などに関連する傘下企業を500以上擁している。しかしながら、国内市場向けに商品を供給できる企業は少ない。

これは履物・ハンドバッグ産業が近年になって様々な困難に直面しているためであり、生産に必要なほとんどの原材料が輸入に頼っていることがその大きな要因となっているとLefasoPhan Thi Thanh Xuan事務局長は説明した。大規模生産企業は輸出向け商品を作れば費用を削減することができる。

一方、限られた数量を生産すれば良いだけの国内市場は生産も小規模であるため、苦戦しているのだ。模造品、偽物品、質の低い製品が広く流通していることも、産業にとって不利益である。

そのため大手企業は輸出向け商品の生産に専念し、小規模企業が国内市場向け商品を生産するのだとXuan氏は述べた。

Minh Tien縫製会社のNguyen Tri Kien社長によると、カスタマーサービスの強化やイメージ・ブランドの宣伝、配送や生産チェーンの管理が必要となるため、国内市場の開拓は輸出市場と比べて難しいのだという。

Thuong Dinh履物会社のNguyen Van Khiem総務部長もKien氏の見方に合意し、国内市場は大きな可能性を秘めているものの、ブランドの知名度が低ければ顧客を獲得するのは難しいと多くの企業が考えていると述べた。さらに、こうした企業は輸入製品や偽物・模造製品との厳しい競争にも直面しなければならない。

履物企業はこうした困難にもかかわらず、これまで不可能だとされていた国内市場の掌握にそろそろ踏み込んでもいい頃だと考えている。

国内市場の足場を固めるためには、偽物・模造品問題、生産に必要な原料調達先の確保、ブランド名の確立、商品の品質向上、リピート客獲得に向けたカスタマーサービスに関する長期戦略の考案などに取り組む必要があるとKien氏は強調した。

またこうした企業はチェーン店を展開し、eコマースの選択肢を設けることで手を広げ、潜在顧客を増やす必要もあると同氏は述べた。

イタリアの専門家Solustri Jordanp氏によると、履物産業で成功する秘訣は、 目玉商品や品質の高い商品を通じてブランドアイデンティティーを構築することにあるという。

またXuan氏は、市場の透明性とコントロール力を高めるような政策を国が策定しなければならないと述べた。品質基準の設定と偽物・模造品識別のためのコミュニケーション強化という点においても、企業に対するサポートが必要である。



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最終更新:2017年10月19日

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