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カンボジア:繊維労働者の投票獲得に向け、首相が短期契約を標的に

10月4日、繊維労働者の投票獲得を目的とした一連のキャンペーンの一環として、フンセン首相は、物議を醸しつつも日常的に行われており、繊維業界の雇用を不安定で搾取的なものとしている短期契約について狙いを定めた。

首相の座に着いて31年目、次の10年間もその座を保持したいと考えるフンセン首相であるが、繊維労働者を対象に行われ、問題となっている3ヶ月間契約について知らされたのはつい最近のことであるという。

「3ヶ月間の試用期間後は長期間の契約を締結しなければなりません。試用期間後の契約期間も変わらないというのは正しいことではありません。」プノンペンのPor Sen Chey地区にある工場で、1万名の繊維労働者を前に首相は語った。

工場側が人材の適性を確かめることは必要なことではあるが、短期契約は「正しい解決策を見つけなければならない問題である」と首相は述べた。

「仕事を継続できるかわからない状況となる3ヶ月間契約は、労働者にとって不安と負担が大きなものです。雇用者、カンボジア縫製業協会(GMAC)、労働省がこの問題に取り組み、労働者の雇用の安定を図るよう呼びかけます。」

プノンペン郊外のTien Sung工場で働く繊維労働者のKhann Ath(27)さんは、3ヶ月契約で働くことで、残業や組合加入、不合理な生産割り当てに対し嫌とはいえない状況となっていると語った。

「仕事の負担は相当高いものになっていますが、契約の更新のためにそれを受け入れなければなりません。」

カンボジア労働組合総連合のAth Thorn会長によると、産休手当の支払いを避けるために契約が更新されないことがしばしあるなど、この契約形態が妊婦にとっても不利なものになっているという。

カンボジア繊維業界の労働力のおよそ80%が2、3、6ヶ月間の契約であると推測されている。

GMACのKen Loo書記長によると、「短期契約」についての法的な定義はなく、有期契約や無期限契約についてはあるが、いずれも賛否両論があるという。

「労働者は、契約のタイプについては十分に認識しています。彼らが全面的に同意する義務は全くありません。カンボジアには強制労働というものはないのです。」とLoo氏は述べた。

使用されている契約の種類は工場のニーズによって異なり、こうしたニーズが労働者の権利を凌ぐことはなく、「労働者のニーズが工場のニーズに勝る」こともないとLoo氏は述べた。

過去二ヶ月間で首相は労働者に対し、保険医療の無償化、2年間の公共バスの無料アクセス、新生児に対する100米ドルのボーナスを公約した。

労働者権利グループCentralのMoeun Tola会長はフンセン首相のコメントを歓迎し、動機は政治的なものであるにせよ、繊維労働者のために目に見える結果を得ることができると述べた。

「どの政党でも起こりうることであり、選挙に近づいているからだということは誰もが理解していますが、首相のコメントが法の執行力を再活性化させることだけを願っています。」もし労働法が正しく適用されれば、2年後には短期契約が無期限契約に自動的に切り替わると同氏は述べた。


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最終更新:2017年10月10日

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