インドシナニュース

カンボジア:最低賃金額が170米ドルに決定

10月5日、政府、雇用者、組合の各代表が最低賃金額を月間170米ドルに引き上げることに合意し、繊維・縫製・履物産業で働く約100万人の労働者達の賃金が来年1月から引き上げられることになった。

数カ月に及ぶ会合や交渉の末、最低賃金の引き上げがIth Samheng労働大臣によって昨日午後遅くに公表された。

10月5日の最終投票で3機関の代表が合意した額は165米ドルであったが、フンセン首相が5米ドルを追加し、純給与は月間170米ドルとなった。

新賃金は来年の1月から適用され、カンボジア最大の輸出産業である繊維・縫製・履物産業で働く、カンボジア全土約1000工場の労働者およそ100万人に対して支払われる。

同分野の現在の純給与は月間153米ドルであるが、残業代や食事・交通手当、無料の健康診断などその他のボーナスもこれに加算される。

昨日の決定では、契約社員の給与は165米ドルとなり、正社員になった後に福利を除いた170米ドル全額を受け取ることが定められた。

カンボジア繊維・織物産業の最低賃金は、同じような産業を持つバングラデシュやミャンマーよりも高くなる。

政府の労働諮問委員会が全会一致で合意したことによって、繊維労働者の最低賃金は来年1月から170米ドルに引き上げることになった。

これは、現在の月間賃金153米ドルから11%増加することになる。

組合、労働者、政府官庁の作業グループでは、政府に対して165米ドルの数字を提案することが投票により決定していた。

この数字にフンセン首相が追加の5米ドルを加えたことで合計額が170米ドルになったのである。

Ith Samheng労働大臣は作業グループの意見が全会一致したことを評価し、この結果が繊維労働者やその家族にとって朗報となるだろうと述べた。

「全ての機関の全代表が合意しました。一つの数字で全員の合意が取れたのはこれが初めてになります。」

「その他の福利を加算すれば、労働者は月間およそ200米ドル受け取ることになります。」

カンボジア労働組合総連合のAth Thorn会長は、170米ドルという数字は組合が労働諮問委員会に提示した額と同じであり、大変嬉しく思うと述べた。

「議論を長引かせることで時間を無駄にしたくはなかったので全会一致で165米ドルに合意しました。」

「これは歴史的な瞬間です。労働者にとって170米ドルというのは妥当な額であるとは思いますが、雇用者側がこれに満足するかはわかりません。」

労働者のために、来年以降も賃金の引き上げを要請していくとThorn氏は述べた。

2019年の最低賃金交渉はもっと難しいものになるだろうと同氏は予測している。

全国労働組合連盟のFa Saly会長はこれほどの大幅な引き上げは予測していなかったという。

「16組合のリーダーからのリクエストに応じて2018年の最低賃金を月間170米ドルに引き上げてくれたことに関し、労働諮問委員会とフンセン首相に感謝いたします。

これは労働組合と政府の歴史の中で未だかつてなかったことです。」とSaly氏は述べた。

カンボジア縫製業協会のKaing Monika副会長は、賃金の引き上げ額が高く、協会会員の中には負担できないレベルとなる場合もあると認めた。

「政府の支援が必要になります。」企業の負担を和らげるためには減税や関税・輸出数料の軽減処置が必要であるとMonika氏は首相に訴えかけた。

カンボジアでは全国でおよそ100万人の労働者が繊維・縫製・履物業界に従事している。労働省のHeng Sour報道官によると、同産業の輸出額は今年78億米ドル規模になるという。


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最終更新:2017年10月09日

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