インドシナニュース

カンボジア:縫製労働者の住居確保に行き詰まり(後)

(前編より)

 

しっかりとした造りの清潔な部屋を借りる資金を持っている縫製労働者はほとんどいない。工場によっては宿泊施設を提供しているところもあるが、多くは部屋を見つけて自身でその家賃を支払う必要がある。彼らは最も安く借りられる場所を利用し、故郷への送金をできるだけ多くしようとする。

CheaSokLeangさん(42歳)は、Chakangre Leu地区の別の工場で働く縫製労働者で、同じくプレイベン州出身である。彼はPost Property紙に対して次のように述べた。「バスルームと十分なスペースのある賃貸住宅で快適に生活したいとは思いますが、我々のような低所得者にとってそれは不可能です。」

Kien Svay地区の家主であるSieng Nyさんは、近隣の縫製労働者向けに月額40米ドルで20部屋を賃貸していると言った。「労働者らにとって衛生面と安全性の確保が重要であるため、私はバスルームを完備した、大きな居間のある住居を建設しようとしています。」と彼女は続けた。

彼女は、自身の現在所有する賃貸住宅は建築基準を満たしていないものの、他の賃貸物件よりはましだと言った。「私は建築基準を知っており、労働者にまっとうな居住空間を提供したいと考えています。ですが彼らには良質な部屋を借りる余裕など一切ないのです。」と彼女は続けた。

カンボジア労働組合連盟(CATU)のYang Sophorn会長は、縫製労働者は依然として、良質な住宅、衛生的な食事、家族のための恵まれた条件など確保するのに苦労している状況だと述べた。「一部の工場では縫製労働者向けに宿泊施設を提供していますが、大規模工場でさえも多くはこうした施設がなく、労働者が残業や安全に帰宅することが難しい状況となっています。またほとんどの労働者はバスルームが共同の場所に住んでおり、衛生面に問題があります。」

Sophorn会長は、労働者に適切な宿泊施設を提供するために、政府や家主が清潔なバスルームを備えた大型住宅の建設を検討すべきだと訴えた。彼女は、工場が提供する住宅でさえ、労働者はその家賃負担に耐えられないことがあると言った。

「労働者の生活条件にはまだまだ問題があります。経営者らが住居を建設したとしても、労働者らは生活費に加えて家賃を支払う余裕などないのですから。労働者の給与は増加したものの、物価の上昇によって購買力は低下しています。労働組合はより良い労働条件と生活水準の確保に貢献してきました。ですが、政府の定める住宅基準法がより強固に適用される必要があります。住宅基準に関する賃貸契約法が定められているものの、実際にはうまく適用されていません。人々は労働省が施行したこの法律の文言をよく理解していないようです。」と彼女は言った。


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最終更新:2017年10月07日

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