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ベトナム:環境汚染問題で繊維企業を調査

ベトナム環境総局(VEA)はハイズン省の環境課と協力し、中国系繊維企業が引き起こした「環境事故」に取り込む予定である、とベトナム環境総局(VEA)の環境保護管理部門長官Luong Duy Hanh氏が表明した。

pH値・カラーレベル、合計浮遊物質量(TSS)、化学的酸素要求量(COD)、生物化学的酸素要求量(BOD)など、5つの技術分析指標で許容閾を超える毒性の廃水を流出したとして、ハイズン省人民委員会は先週、Kim Thanh地区Lai Vu工業団地のPacific Crystal繊維会社に6億7200万ベトナム・ドン(2万9372米ドル)の罰金を課している。

問題の重大性に関してはまだ測りきれていないとHanh氏は「先鋒(Tien Phong)」紙に語った。

Hanh氏によると、Pacific Crystal社はベトナム環境総局(VEA)の2016年環境調査計画の対象ではなかったという。

Pacific Crystal社の未処理廃水の回収と再処理に関してはハイズン省人民委員会が監督し、問題が発生すればベトナム環境総局(VEA)がサポートする。

また、事件を見直し、深刻度を見定め、規定に則した罰金を科す上でも、ベトナム環境総局(VEA)はハイズン省の環境課に協力する予定である

なお事件後も地元当局は生産活動の停止を命じておらず、現在もPacific Crystal社は操業を続けている。

ハイズン省環境課のVu Ngoc Long課長によると、未処理廃水の流出はPacific Crystal社から遊水池につながる排水管の漏れによって生じたという。

工業団地内に会社を持つ経営者は、10万トンの化学物質を扱うPacific Crystal社が、操業を始めてから1年ほどしか経っていないにもかかわらず環境汚染を引き起こしていることに懸念を示している。

「つまりは、特に昨年4月に魚の大量死を引き起こした台湾系の製鉄企業Formosa社のように、3倍もの化学物質を扱うと思われる企業がフル稼動で操業した場合、環境汚染のリスクは俄然高くなるわけです。」と彼は述べた。

工業団地理事会のVu Xuan Dung副理事長によると、操業を開始したばかりの2016年初頭、Pacific Crystal社は未処理の廃水を何度か流出し、工業団地にある遊水池の魚を死なせたという。

しかしながら、機械システムが当時試験段階であったため、Pacific Crystal社は工業団地の理事会から警告を受けただけであった。

Pacific Crystal社は布地と織物の原材料の製造を専門としており、2015年12月に4億2500万米ドル規模の工場を操業開始している。

ベトナム環境総局(VEA)のDuong Tung副長によると、環太平洋戦略的連携協定(TPP)の恩恵を事前に受けるべく、中国系の繊維企業の波が昨年ベトナムに押し寄せ、複数省に繊維工場や染織工場を設置している。

ベトナム環境総局(VEA)はこうした企業に対し、染織過程から生じる可能性のある環境汚染のリスクに関して警告しているという。


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最終更新:2017年02月20日

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