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カンボジア:アパレル製品を中心に対米輸出が下落

アメリカ大統領選の不確実性や、ベトナムや市場に新たに参入したミャンマーからの輸出額増加に伴い、カンボジアのアメリカ向け輸出総額は2015年と比較して下降している。

アメリカ合衆国通商代表部の発表によると、カンボジアの対米輸出額は2015年には30億米ドル以上であったが、昨年は28億米ドルとなり7%程落ち込んだという。

商業省の報道官Seung Sophary氏は2月8日Khmer Times紙に対し、輸出の下降はアメリカ大統領選の不確実性に伴う、2016年後半のアメリカ人消費者の海外製品に対する需要の下落によるものだと説明した。

「アメリカの人々は2人の候補者の争いが繰り広げられる中、最悪の事態に備えて財布の紐を締めていたのです。不確実性が漂っており、それが輸入品に対する人々の消費行動に影響を与えていました。」

「選挙は終わり、新しい大統領も決まりました。物事は平常に戻るでしょう。」とSophary氏は述べた。

カンボジア縫製業協会のKaing Monika副会長によると、カンボジアの対米輸出はベトナムやミャンマーとの厳しい競争にも直面しているという。

アメリカはカンボジアにとって、EUに次ぐ2番目の繊維輸出市場である。

「我々が直面する最大のライバルはベトナムです。」

「ベトナムはアメリカにとって、今や2番目に大きな繊維製品供給国となっています。ベトナムの賃金レベルは我々とほぼ等しく、コスト面で彼らと競争するのはむずかしい状況となっています。」とMonika氏は述べた。

繊維・縫製業界の最低賃金は過去数年間で毎年上昇している。繊維労働者の今年の月間最低賃金は昨年の140米ドルから上昇し、153米ドルとなった。

しかしながら、アメリカの新大統領が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)からアメリカを撤退させる大統領命令を出したことにより、繊維業界における競争力を失うかもしれないというカンボジアの恐れは和らぐことになった。

TPPにより繊維業のほぼ全ての関税が撤廃され、協定に署名した環太平洋12か国の一員としてベトナムが恩恵受けることにより、カンボジアは敗北を喫する手前だった。

Monika氏によると、繊維業界の「ダークホース」は「アグレッシブで堅固なマスタープランとともに現れた」ミャンマーであるという。

「ミャンマーは同じ土俵に上がり、アメリカからの我々の注文の一部を持って行っています。」

ミャンマー繊維製造協会によると、昨年ミャンマーのアパレル産業はCMP(加工賃)取引だけで10億米ドル相当以上のアパレル製品を生産したという。これは、2015年の輸出総額4億800万米ドルと比較すると145%の大幅な伸びとなるものである。


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最終更新:2017年02月15日

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