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カンボジア:前途有望な学生が工場就労のために中国に売り渡される

一人のカンボジア人が、ファッション・デザインの奨学金を与えると約束したものの、その実は19人の学生を中国の縫製工場に売り渡し、休みなしに労働させた罪で逮捕された。

当初警察やこの事件を支援したNGOは、依然として何人かの学生が中国に留まっている、また彼らを海外に送り込んだ企業にはライセンスが与えられているなどと、錯綜した情報を出した。

Ipat Instituteのオーナーで経営者でもあるInn Simanann氏が、6月にカンボジアに帰国した8人の学生のうち7人から告訴され昨年末に逮捕された、と内務省の反人身売買部のSo Vandy副局長は述べた。彼はSimanann氏がプノンペン市裁判所によって反人身売買法の罪で起訴され、Prey Sar刑務所で裁判を待っていると明らかにした。

「学生たちは工場で働くことを強制され、Ipat InstituteのSimanann所長が当初約束していたようなファッション・デザインの勉強ができなかった、と主張しています。」と彼は述べた。「19人の学生全員がこの留学費用として、Inn Simanann氏に2500米ドルを支払っていました。」

Vandy副局長は、Simanann氏の会社はライセンスなしで営業していたが、既に閉鎖されたと述べた。彼は「このような事件は初めてのケースです。まだ中国に残る他の学生たちを救出するため、我々はこの事件をさらに調査しています。」と続けた。

彼の部署では中国に残る11人の学生を帰国させるために、外務省と協力していると述べた。この件に関し、外務省の広報官からはコメントを得られなかった。

この事件を支援した反人身売買に取り組むNGOのChab Daiは、19人の学生全員がカンボジアに戻ってきたことを日曜日に明らかにした。

「Chab Daiではこの19人の学生の事件について支援を行いました。このケースでは8人の学生がカンボジア領事館に助けを求めることで発覚し、領事館と学生が一緒に残りの学生を救出しました。そして今は、19人の学生全員がカンボジアに戻っています。」とChab DaiのアドバイザーであるNadia Jung氏は電子メールで明らかにした。

彼女は同時に、問題のIpat Instituteにはライセンスが与えられていたとした。

Jung氏は、こういった事案は珍しいという反人身売買警察の意見に同意した。

「通常人身売買の被害者は、脆弱で貧しく、無教養の人々とされています。ですがこのケースでは、教育を受けた学生のグループが狙われました。これは一般的なケースとかけ離れています。」と彼女は述べた。「願わくはこういった手法が広がらないといいのですが、予測は困難です。」

Chab Daiは、学生らがそれぞれいつカンボジアから出国し、また帰国したのかを明らかにしなかったが、学生の一人はこのNGOに対し、2015年12月に出国し、上海にあるカンボジア領事館に逃げた後、6月に帰国したと述べたという。

Simanann氏側の代理人とIpat instituteからコメントは出されなかった。

先週Chab Dai公表したこの事件に関する声明によると、学生らは中国のYantai Nanshan大学で4年間のプログラムを受ける予定であったが、到着後すぐに縫製工場で働かされ、1〜2時間の中国語の指導が施されただけであったという。

この大学は、生地と衣料品を生産する子会社を持つ中国のNanshanグループという大企業によって所有、運営されている。


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最終更新:2017年01月21日

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