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カンボジア:伝統を切り開くサンポット展覧会が開催

アンコール・ワットの浅浮き彫りからクメール・ルージュ期に着用されたスターブラックの衣料品に至るまで、サンポットとして知られるカンボジアシルクは長らくカンボジアの伝統織物の一部であった。

ジリアン・グリーン著『クメール宮廷における織物(Textiles at the Khmer Court)』によると、カンボジアでは1世紀の扶南(フナン)時代頃から、地域の調査に訪れた中国使節団の要請に従って長方形の布を着用していた。

芸術家チャン・ダニー氏(34)は11日より、プノンペンのプランテーション・ギャラリーにて「文化と同様時代とともに移り変わる衣料品」を主題とした展覧会「サンポットの文明化(Sampot Civilisé)」を開催する。

伝統的なカンボジア文化としてサンポットの着用は儀式や寺院参拝、そしてアスパラダンサーに限られるものと認識されているが、ダニー氏はそれを壊したいと考えている。

「伝統的なクメール文化が新しい世代のために様々な方法で活用できるということを人々に示す事、新しいものがアートを面白くするのだと思います。」とダニー氏はSa Sa Bassacギャラリーにて語った。

Sampot Civiliséでは、新たな形やアイディアを模倣し独自のサンポットを縫い、描き、コラージュするなど、ダニー氏がサンポットの使い方を新たに解釈する事で、伝統的なサンポットの使い方を全く別のものにしている。

ダニー氏は、カンボジア文化の伝統的な側面を保護したいという保守的な人々の気持ちもわかるが、こうした動きが古い世代と若い世代を社会的に断絶しているのだと語った。

「カンボジアでは伝統がもっと魅力的なものにならないため、若い世代のほとんどが外国製品を多用しています。」「『サンポットは伝統的なところでしか着られないでしょう?』と考える彼らの気持ちを変え、サンポットの新しい使い方を見つけたいのです。」と彼は述べた。

伝統的なカンボジア文化も、過去のタッチを失うことなしに新しいものに挑戦することができるのだということを示すために、ダニー氏は近隣諸国や文化の要素をデザインに取り入れている。

「(伝統は)失われることはないというアイディアに心を開いてもらうために、古い世代とも新しい世代ともつながりたいのです。伝統文化を使って新しいアイディアを表現しても良いのだということを伝えたい。」とダニー氏は述べた。

ダニー氏はカンボジアの文化や慣習を現代的に解釈するアーティストとして長らく知られており、シンガポールや香港でも展覧会を開いている。

これまでにもクバッチ(装飾彫刻)やイカット(柄シルク)などの伝統的な芸術技法を用いた作品を発表している。

ダニー氏は「文化は時間と共に変わり行く」という考えをアートに取り込み、過去に対する敬意を新しいアイディアに取り込むことがいけないことではないということを訴えている。

「サンポットを絵画で示したり、新しいバージョンを作ったりすることができれば、サンポットをもう一度思い出し、伝統的な衣装としての過去を思い出すことができると思うのです。」とダニー氏は語った。

 


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最終更新:2017年01月14日

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