インドシナニュース

ベトナム:門外漢がトップデザイナーに(後)

(前編より)

 

Inner Sanctum: あなたは新しいコレクションを発表するたびに、常に見る者を驚かせています。一体どこからインスピレーションを得ているのですか?創造的なアイデアが浮かばない時もあったりするのですか?

 

ファッションを含むどんな芸術であっても、私たちを取り巻く鮮やかな生活そのものが不朽のインスピレーション源です。部屋の中に閉じこもっていてはいかなるアイデアも得られません。外に飛び出して生活の流れに身をゆだねる必要があるのです。そうすれば日々の生活の中で、仕事において新鮮なアイデアと変わり得る「手がかり」を得ることができるのです。

私は通常では無視されるような非常に単純なことからインスピレーションを得ています。例えば私の9番目のコレクションであるLúaはその真の意味は「米」ですが、同時にこの言葉は田舎から出て来て、純真で素朴な個性を持っている人々を指しているのです。

私は田舎の女性、特にbà ba(南部地方の女性用ブラウス)に美を感じます。これに触発されて、私は南部地方の伝統的な手織りのシルク、シフォン、オーガンザ、リネン、ベルベットからなるlãnh Mỹ Aを使ったコレクションを開発しました。このコレクションは3月の東京ファッションウィークで発表されました。

また6番目のコレクションであるNấm(キノコ)は、すべてが絶滅してキノコだけが生き残ったという世界の絶滅を扱った話に触発されました。

最近のハノイ国際ファッションウィークで発表された最新のコレクションであるCô Gái Của Kẻ Lạ và Tôi(異国の女の子と私)は、私の外国の友人らがベトナムの大都市で過ごした生活で経験した、愛すべき混乱についての話から思いつきました。私はこの混乱を、良い面と悪い面両方のキャラクターを持ち合わせている魅力的な女の子に見立て、彼女の性格のあらゆる面が露呈した場合に、彼女はどのように見えるのかを表現しました。

 

Inner Sanctum: あなたは自身のコレクションの中でどれが一番好きですか?

 

正直なところ最初から8番目のコレクションまでそれらを発表するたびに、私はいくつかの細部やその他の点に不満を抱いていました。私はこれまで自分のアイデアをすべて作品に投影しようとしていました。ですが振り返ってみると、自分の考えが明確であれば、3つか4つの異なるコレクションに投影するのは1つのアイデアでよかったのにと考えています。ごちそうがあまりに豪華すぎると食事をする人々は満足しません。このことが、これまでに私が学んだ最も大きな教訓です。

グラフィックデザイナーとしてのキャリアをスタートさせた時、私は毎年コレクションを制作するという10年計画を立てました。これまで私は9つのコレクションを制作しました。 10番目のコレクションの後は番号を付ける代わりに、春夏と秋冬シーズンのコレクションをデザインする予定です。また10番目のコレクションを発表した後、私は展覧会を開催する予定です。この展覧会は、私の10年間にわたる最初の旅の「卒業論文」となる予定です。

 

Inner Sanctum: 毎日何時間仕事をしているのですか?

 

毎日午前9時から午後12時まで働くのは私にとって普通のことです。大きなショーの準備をする時はいつでも、20時間は働くことができます。

私は自分がデザイナー兼マネージャーを勤めるKIN Concept、Nguyen Cong TriとCong Triの3つのファッションブランドを持っています。さらに、私はいつも高い精度を要求するため、仕立工程において職人を指揮する必要もあるのです。


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最終更新:2016年11月18日

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