インドシナニュース

カンボジア:政府はアパレル部門の過当な競争に懸念(後)

(前編より)

 

米国小売業Targetにおいて調達を担当するIvanka Mamicシニアディレクターは、彼らが将来に対して今よりも多くの「予測可能性と確実性」を求めていると述べた。工場環境の改善を目的とした別のプログラムであるBetter WorkのDan Reesディレクターは、カンボジアにアパレル部門のための「ロードマップ」を策定するよう求めた。

彼らは皆Better Factories Cambodiaプログラムについて、それらの取り組みの一つとして継続していくべきだと述べた。 ILOとカンボジア政府は10月18日に、差し当たり2019年までこのプログラムを継続させることに合意する覚書に調印した。

しかしこのセレモニーで欠いていたのは、大臣、工場経営者、ブランドの代表者、組合のリーダーなど、アパレル産業のキープレーヤーを一堂に会し、Better Factories Cambodiaが過去15年間に実現できなかった課題について協議するフォーラムであった。

実はこのプログラムには多くの中傷が寄せられている。Better Factories Cambodiaはわずか2年前に、労働基準を満たさない工場の名前を公表しないことにより、工場が悪事を続けることに加担していると非難されたが、この恥ずべき工場について操業を再開させることとした。

またこのプログラムでは自社業務を下請けに出している企業について十分な注意を払っておらず、ただ政府やブランドにおける労働者の危険な日々の通勤環境にのみ解決策を検討している、と批判されている。

米国ベースの労働者権利グループであるSolidarity CenterのWilliam Conklinカントリー・ディレクターは、このプログラムでは政府直営工場において点検業務を導入したものの、この国全体に根本的な変化をもたらすことには失敗したと述べた。

「このデータは、労働者の生活が過去十年ほどかけてどの程度改善しているのか、実態を示せていません。通勤の問題一つとっても明らかに少しも改善されていません。労働時間も良くなっているでしょうか?労働条件はどうでしょうか?まだ集団卒倒事故は起きているのです。」と彼はイベントの傍聴者に対して述べた。

ILOは全体として工場のスコアは改善しており、このプログラムが格付けを行うカテゴリにおいても改善がみられるとしている。しかしConklin氏は、格付けが正しく取得されていないと指摘した。

「彼らはある特定の部分のみを測定しており、その点においてのみ確かに良くなっています。たとえば非常に幼少の児童労働などについてです。しかし全体としては、業務やりくりのために労働者に残業を求めていないか?労働者は何らかのスキルを獲得できているか?年功に応じて賃金を上げてもらっているか?こうした点においては改善されていないのです。」と彼は述べた。


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最終更新:2016年10月24日

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