インドシナニュース

ミャンマー:小規模工業団地に対する政府支援が不足

政府は新規で工業団地を設置するよりも、その投資を既存の古い工業団地の改良に向けるべきである、とヤンゴンの実業家は述べた。

ヤンゴン地域政府とミャンマー投資委員会(MIC)は国の産業基盤の刷新を検討しているが、既存の工場経営者らは競争力を高めるためには、それとは別に実施すべきことがあると言う。

North Dagon工業団地のU Ko Gyi会長は、「政府は輸出産業を強化するために工業地帯を新規開発したいと考えていますが、既存の工業団地について生産性を向上させるような支援をするつもりはありません。既存の工業団地ではインフラ等のアップグレードが必要なのですが、自力で行う余裕はありません。資金や設備を新しく投入するのであれば、まずは既存の工業団地に実施すべきです。」と述べた。

彼はまたNorth Dagon、South Dagonの両工業団地を含め、既存の工業団地では2400平方フィートの区画のほとんどを中小企業が占めていると述べた。

これらの工業団地では約20年間、貧弱なインフラ、整備不足の道路、不十分な給水や電気供給に苦しんできた、と彼は訴えた。廃棄物の収集も不十分な上、事業者は道路や橋の通行に高い通行料を払わねばならない。

South Dagon工業団地のU Ko Lay広報担当は、「ヤンゴン地域政府は産業部門をサポートしたいと考えていますが、対象として既に多くの投資を受けている大規模工業団地を想定しているようです。」と述べた。

MICは新たな工業団地を開発し、輸出拡大を後押しするための産業部門を後押ししていくことについて合意した。U Aung Naing Oo書記官は、この取り組みにおいては工場における雇用機会の創出に優先順位をつけることになるだろう、とメディアに対して述べた。

「MICは間もなく新たな工業団地建設に着工し、それにより多くの雇用機会を提供したり、労働者に職務技能のトレーニングを実施したりすることを予定しています。」とし、この新しい工業団地には必要なインフラも提供されるだろうと続けた。

「生産性向上が求められているため、我々は全国で多くの小型の工業団地を新設していきます。我々はそれらの工業団地に投資する企業を招致するために、地方政府と協力して参ります。」

「最も要となるのは熟練労働者です。工業部門の発展は、いかに良いトレーニングを提供できるかによります。こうした施策は投資家を惹き付け、地元労働者にもより高い賃金を提供することを可能とするのです。」

ヤンゴン管区首相のU Phyo Min Thein氏は、ヤンゴン市最大の工業団地であるHlaing Tharyarをパイロットとして、ヤンゴンにあるすべての工業地帯についてアップグレードしていきたいと述べた。

「Hlaing Tharyarは、North DagonやSouth Dagonなどの工業団地よりもはるかに多くの投資を集めています。むしろ我々は、小規模工業団地のサポートがどの程度になるかについて心配しています。」とU Ko Lay氏は懸念を示した。

South Dagon工業団地は、300haからなる3つのゾーンに分かれている。ここにある工場は労働集約的で、インフラやの電力供給の信頼性に問題があると彼は述べた。

Shwe Pyi Thar 工業団地の工場経営者であるU Min Thu Myint氏は、「私たちの工業団地は520ha以上ありますが、その土地が非常に高価であるためたった半分しか埋まっていません。私は新しい工業団地が開発されるのを見てみたいとは思いますが、一方で政府は既存の工業団地に新しいインフラや投資を行うためのサポートをすべきと考えます。」と述べた。

ミャンマー唯一の経済特区を運営するMJティラワ開発社(Myanmar Japan Thilawa Development Ltd.)のFor U Myint Zaw社長は、外国からの投資を誘致するには、優良なインフラ整備が必要であるとした。

「経済成長を持続し、貿易赤字を削減するためには、我々は輸出産業や輸入代替産業に投資する必要があります。しかし我々は信頼性の高い電力供給を保証することができないため、この種の投資を誘致することができないでいます。」と彼は述べた。

「Thilawa経済特区においてもわが国の将来のためにこれらの業種の誘致を進めていますが、ここでさえ電気供給の安定性の面において、近隣諸国に太刀打ちすることができません。」

ミャンマーには19の工業団地があり、さらに6ヵ所が新規開発中となっている。またタニンダーリ地方域のDawei、ラカイン州のKyaukphyuでは2つの経済特区の設置が計画されている。


無料レポート提供中!
~~ ミラン・コンサルタント ~~
ベトナムでのアパレル生産は
中国での生産とどこが違うのか?



ミャンマー ジャンル:
最終更新:2016年09月02日

このページのトップへ戻る