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ベトナム:繊維協会(VITAS)がアパレル産業の新戦略を提言

ベトナム繊維協会(VITAS)は、2030年に向けたビジョンを含む2010年立案のアパレル産業開発計画がもはや時代の趨勢にそぐわないものとして、政府と関連団体に対して計画の見直しと調整を行うよう求めた。

現在の計画においては、アパレル産業の輸出を2020年までに200億米ドルにすることを目標としているが、実際には2015年に既に270億米ドルを超えており、今年は310億米ドルにも届くことが期待されている。

アパレル業界では2010~2015年の間、輸出が年率15%もの安定成長を示した。

VITASのVũ Đức Giang会長は、「我々の業界が成し遂げた実績と当初計画の間には大きなギャップがあります。」と述べた。

ベトナムの人口統計が示す、労働人口が扶養人口の倍以上を占めるという人口構造は、アパレル産業の成長に有利な状況であるため、政府は統合政策を改訂し、業界がこの豊富な人的資源を活用するのを後押しすべきである。

商工省のHồ Thị Kim Thoa副大臣は、世界の繊維・アパレルメーカーでは豊富な労働力や低い生産コストを利用できる地域にその生産を移管しつつある、と述べた。

Thoa副大臣は、ベトナムの自由貿易協定参加によるビジネスチャンスを享受できることが予想されるため、アパレル業界はその成長計画に変更を加える必要があるだろう、としてVITASの提言を支持した。

繊維・アパレル企業が自由貿易協定によるビジネスチャンスを活用し、その課題を克服するのを支援するため、VITASは2008年に首相が、そして2014年に商工省が承認したアパレル部門の開発戦略を改訂するよう求め、2040年に向けたビジョンを含む、2025年に向けた開発戦略を立案するよう提案した。

同時にVITASは政府、商工省と計画投資省に対し、繊維工業団地に繊維・アパレル企業を集中させるよう求めた。

これは業界の持続可能性と環境保護のために重要なポイントであり、企業が集中することで、その操業から生じる廃水の処理が容易となるであろう、とGiang会長は述べた。

現在それぞれ数百ヘクタールからなる繊維・アパレル工業団地が、北部フンイン省、タイビン省、ナムディン省や、南部のドンナイ省、ビンズン省にある。

VITASは政府に対し、国内外の資本を引き出すために、500〜1000ヘクタール規模の繊維・アパレル工業団地を設立することを許可するよう求めた。

Giang会長はさらに、物流センターや港を結ぶ交通インフラを改善する必要があるとした。

廃水処理についてGiang会長は、廃水処理システムを構築することは非常に高価であるため、アパレル部門において常に頭痛の種であるため、政府に対し、工業団地で排水処理システムに投資する企業に対し、貸出優遇金利を提供するよう提言した。

Giang会長はまた、政府がアパレル部門に適用する環境規制を改正するよう提案した。

具体的には、労働者400人以上での稼動という基準で数十億ベトナムドンもする排水処理設備を備えることを求める現在の規制は企業の能力を超えており、加工を営む企業では染色企業のように汚水を排出しないため資金の無駄であると指摘した。

Garment 10社のThân Đức Việt副社長は、繊維・アパレル業界のほとんどの企業は中小企業でその財務能力に限界があるため、政府からの支援を必要としていると述べた。

繊維・アパレル部門が発達している中国、インドやバングラデシュでは、企業は廃水処理設備に投資する必要はなく、代わりに政府が行っており、そのことが繊維産業産業に対する投資を促進している、とViệt副社長は述べた。

生地や糸、染色工程に対する投資を誘致することは、アパレル部門における原材料供給不足に取り組むことになるだろう、とGarment 10社のCEOは指摘した。

今年上半期におけるベトナムの繊維・アパレル輸出は前年比4.72%増の126億米ドルとなり、2016年目標の41%に達した。


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最終更新:2016年08月23日

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