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カンボジア:一般特恵関税制度によりマレーシア企業を誘致

カンボジア商業省のPan Sorasak大臣は、米国による発展途上国向けの一般特恵関税制度(GSP)のもと、米国市場向けに旅行かばん、バックパックやハンドバッグなど、自由に輸出できる特権を持つカンボジアの旅行用品製造業に投資するよう、マレーシアの企業に対して呼びかけた。この呼びかけは、カンボジア・マレーシア間の貿易量が2015年に前年比で9.5%も減少したことによる。

Sorasak大臣は8月9日のカンボジア・マレーシア商談会において、GSPによってカンボジアから米国への旅行用品の輸出に対する関税は、7月1日以降ゼロとなる予定であると述べた。

またこれにより、カンボジア商業省は旅行用品産業に対する海外投資を熱心に誘致することとしており、現在カンボジア縫製業協会(GMAC)と共にプノンペンの米国大使館において商談会を計画していることを明らかにした。

昨年のカンボジアから米国への旅行用品輸出売上高は4830万米ドルで、米国に対して旅行用品を輸出する世界25カ国中14位に位置し、中国が首位となっている。

「我々はこの商談会にマレーシアの実業家を招待し、カンボジアの旅行用品製造業に投資するよう呼びかけたいと考えております。米国に対する輸出においてカンボジアは関税を支払う必要がなくなっており、このことは投資家にとっても大きなインセンティブになると思われます。」とSorasak大臣は述べた。

新華社通信は、カンボジア・マレーシア間の2015年貿易額が3億8600万米ドルで、前年比9.5%の減少となったと報じた。

この中国国営通信社は、2015年のカンボジアのマレーシアに対する輸出は1億5100万米ドルで前年比17%の減少、一方でカンボジアのマレーシアからの輸入は2億3500万米ドルで3.5%の減少を記録したと報じた。 結果2015年の貿易収支は、マレーシアにとって8400万米ドルの貿易黒字であった。

マレーシアの国際貿易産業省のDato’ Sri Mustapa bin Mohamed大臣は、この誘致活動を歓迎しており、カンボジアの旅行用品産業に投資するようマレーシア企業に対して呼びかけた。

「旅行用品輸出に対する免税特恵の付与は、アメリカからカンボジアに対して与えられる新しい特権です。このことはマレーシアの実業家にとっても、カンボジアで事業を開始するのに絶好のビジネスチャンスとなります。関税ゼロに加え、米国に対する製品の割当量や制限がないのですから。」とMustapa大臣は述べた。

GMACのVan Sou Ieng会長は、旅行用品輸出におけるこの免税特権はカンボジアの競争力を高める助けとなり、より多くの外国資本を誘致することを可能にするだろうと述べた。彼はまた、10万人もの新規雇用が旅行用品製造産業に生み出されるだろうと続けた。

「カンボジアには現在旅行用品を製造する工場が15箇所あり、これらの工場は主に韓国、香港や中国の資本となっています。」とSou Ieng会長は述べた。

また、カンボジア商工会議所(CCC)とマレーシア貿易開発公社(Matrade)は、今後の情報交換について協力し合い、両国においてイベントや展示会などを開催するための道筋を開くために、正式に覚書(MoU)を締結した。

CCCのNguon Meng Tech所長は、このMoUによりビジネス、貿易・投資分野における両国の緊密な協力関係が強化されることになるだろう、と述べた。

「私たちはより多くのマレーシアの投資家にカンボジアに来て頂き、カンボジアの人々のために多くの雇用を創出して欲しいと考えています。その結果、経済にも多くの恩恵がもたらされることになるでしょう。」と、Meng Tech所長は述べた。

「このMoUを通じて我々は、マレーシアにカンボジアにおける主要な投資国家になって頂きたいと考えています。」と彼は続けた。

MatradeのDato’ Dzulkifli Mahmud CEOは、このMoUにより二国間貿易が増加し、マレーシアとカンボジア間の経済連携が強化されるだろうと述べた。

「より多くのマレーシアの実業家にカンボジアを訪れて頂き、この国でのビジネスチャンスを追求して頂くため、MatradeはCCCと密接に連携しながら活動して参ります。」とDzulkifli CEOは述べた。

「我々は建設、エンジニアリング、サービス、ハラル製品等、特にマレーシアが強みを持つ産業で、わが国がカンボジアの経済発展にどのように貢献できるかを確かめたいと思います。」と彼は続けた。

CCCのKith Meng所長は、マレーシアは1993年に国連の監督下で実施された最初の民主的な選挙の後、カンボジアに投資した最初の国々の一員であり、カンボジアにとって貿易・投資パートナーとして常にトップにランクされていると述べた。

「マレーシアのカンボジアに対する投資は、特に金融分野など、様々な分野においてその強さを維持しています。」と彼は述べた。

カンボジア金融サービスに対するマレーシアの直接投資額は2014年に6億800万米ドルにも達し、マレーシアはこの部門におけるトップの投資国であった。

「私は両国間の貿易・投資が今後数年間にわたって増加し続けると見ていますが、それは両国が良好な経済関係を保持しており、政府が財界寄りの政策を採用していることによるものです。」とMeng所長は述べた。

「民間レベルではCCCとMatradeが、両国政府の政策をサポートするために密接に連携してきました。毎年我々はビジネスや投資を円滑に進めるために、展示会やビジネスマッチングセミナーをいくつも開催しています。」と彼は述べた。


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最終更新:2016年08月16日

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