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ベトナム:国内靴メーカー、世界市場を掴めず

商工省(MoIT)は、ベトナム国内靴メーカーは競争社会に適応し損ね、欧州の顧客の厳しい品質要求に直面していると発表した。

ハノイで行われた最近の会議において商工省軽工業部副部長Pham Anh Tuan氏は、中国や他のアジア諸国から輸入される手頃な価格で人目を引くオシャレな靴が欧州市場に溢れていると述べた。

結果として、中国や他の外国で製造された靴はベトナム製の靴より優れており、EU28カ国の市場においてベトナム国内履物メーカーが市場をリードするのは非常に困難だ。

現在のベトナムの靴産業において外国企業が79%を占め、国内企業は残りの21%しかないとTuan氏は言う。この分野には約600の国内メーカーがあり、およそ100万人の労働者を雇用していると彼は指摘する。

国内企業の約4分の3がデザインや材料供給を海外業者頼みであり、約4分の1のみが自社でデザインし材料を手配している、と彼は続けた。

自社で材料供給する企業の大半が革や織物を中国や韓国や台湾から購入している。中にはベトナム国内で生産されている織物もあるが、輸出向けの品質を保っているのは4分の1しかないと考えられている。

履物産業のためには、ベトナムで製革業を発展させる必要がある、とTuan氏は言う。しかし、この工程は大量の環境汚染物質を排出する。産業廃棄物の処理には国内企業の財務能力をはるかに超えた高価で最新式の廃棄物処理システムが必要である。

加えて、汚染に関する法律は明瞭さを欠いている。そのため、外資企業は製革業の廃棄物処理のインフラや技術を向上させるための海外直接投資に積極的でないのである。

海外企業、中心は中国企業だが、国内の靴小売市場で60%のシェアを占めているとTuan氏は言う。ベトナムで売れている靴の最も正確な統計数字は、年間平均で1億5000万足だと彼は言う。

しかし、中国製の靴は丈夫ではないが流行にのっており、ベトナムの購買客は国内メーカーが作ったものより安価であるため、中国製の靴を買うのだと彼は言う。

国内メーカーは安価なサンダルでのみ優位に立っている。価格を一番の関心事にしている貧しい田舎の人々に対してだけに国内製品は輸入品より競争力を持っていると彼は述べる。

国内靴メーカーには組織化してEU諸国での販売を増やすよう勧めていたが、彼らはただ技術革新や品質や価格の競争についていくのがやっとでとてもではないが無理だと彼は強調した。

昨年末に署名されたベトナム-EU間の自由貿易協定に従い履物産業は特恵関税の減税措置を受けられ有利とされるが、これも2018年までは実施されない。

しかも、関税減免の認定を受けるためには、靴のすべてのパーツはEUとの協定国からのものでなければならないとした複雑な原糸原則(ヤーン・フォワード)の規定により、利益はほとんどないだろう。

その間、フィリピンやパキスタンやバングラデシュなど他国は現在、特恵貿易協定を活かしてEUの中ではベトナム国内靴メーカーよりさらに価格競争力を持っている。

特に彼らは現在、開発途上国にEUが適用する一般特恵関税制度プラス(GSP+)スキームの下、輸出にかかる関税が低い。

ヨーロッパの靴市場はすでに持ち直している、とTuan氏は指摘する。その中でどう効率的に競争するか理解できていないベトナム国内靴メーカーにとって、それはとても苛立たしいばかりである。


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最終更新:2016年08月09日

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