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ベトナム:「公害大国」となるリスク(後)

(前編より)

 

高い汚染のリスク

繊維・アパレル部門への投資を誘致する状況を整備し、排水処理においても環境に良好な状態を作り出すため、ベトナム繊維協会は政府に対し、2035年~2040年における繊維・アパレル開発計画を改定して、織物、生地、染色生産に対する投資を呼び込むため、500~1000haの繊維工業団地を構築することを提案している。

商工省のTran Tuan Anh大臣は最近、協会のこの提案を検討するよう首相に上申した。

ベトナムに環境汚染をもたらすリスクの高い産業、特に中国からの繊維染色プロジェクトに対する投資を評価し、ひどい汚染を伴う繊維産業の開発に対しては、中国にペナルティを課すべきだ、と外国投資庁のPhan Huu Thang長官は述べた。

ベトナムは環境汚染において中国と同様の「足跡」を辿るのを避けるため、中国からの繊維染色プロジェクトの誘致について注意を向ける必要がある。

ベトナム国立大学経済政策研究所所長Nguyen Duc Thanh博士は、繊維、鉄鋼産業の廃水処理にかかるコストは膨大である、とした。

汚水の管理および監視は高い技術レベルを必要とし、とても難しいものである。先進国では汚水の排出に対する監督、管理を徹底しており、こうした投資もベトナムに導入されるべきであることは衆目の一致するところである。

「もし我々は環境汚染をもたらす企業を厳格に管理せず、有効な環境保護対策をとらない場合、社会や人々に対するダメージは甚大で、経済発展と社会の安定を追求してきた我々の努力は水の泡となるでしょう。」とThanh博士は述べた。

国立経済大学において外資系企業による環境への影響を調査するチームのDinh Duc Truongリーダーは、多くのFDI企業では近代的な廃水処理施設を所有しているが、当局はそれらを監視できていないとした。そのためこれらの企業の多くは、一日当り8000万ベトナム・ドン(4000米ドル)の処理費用を節約するため、この工程を「無視」してきた。

商工省が実施した最近の会見において、Nguyen Xuan Phuc首相は、台湾資本のFormosaによって引き起こされた中部における魚の大量死は、外国投資を誘致する上での大きな教訓となったと述べた。

「私は省庁や地方自治体のリーダーに対し、もし同様の環境被害が発生した場合、政府、国家や国民の前に責任をとることを求めました。政府は自然環境、社会環境、競争環境、そして特に人々の生活環境を含むあらゆる環境を保護する決意です。」とNguyen Xuan Phuc首相は述べた。


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最終更新:2016年08月01日

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