インドシナニュース

インドネシア:繊維業界、輸出は伸び悩み、国内市場は低調

インドネシアの繊維・アパレル業界は今年、切迫している状態だ。インドネシアの繊維製品は2016年を通して1%、123億米ドルまでしか成長しないと見込まれている。インドネシア繊維協会(API)が設定した目標値よりも3%低い値だ。API会長Ade Sudrajat氏は第一四半期の輸出は26億米ドルにしか達しなかったと述べた。さらにインドネシアの国内市場でも、ベトナムや中国から輸入される安価な繊維製品と競合する問題を抱えている。

インドネシアで最も古い産業の一つである繊維産業は、東南アジアでも労働集約性がある点から何百万人のインドネシアの人々の雇用を創出し重要な産業の一つだ。現在まで中国が圧倒的に世界最大の繊維製造・輸出国ではあるものの、インドネシアは世界で上位10カ国以内に入る繊維製造業国であり、「小国」というレッテルを張られるべきでもない。

中国経済が急激に上昇している最低賃金を含むいくつもの問題に直面するなか、インドネシアは世界の繊維業界における役割を拡大させることができる可能性を持ち合わせている。しかしインドネシアもまた、最低賃金の上昇やエネルギーの買い取り価格を含む問題を抱えている。従ってベトナム、カンボジア、ミャンマー等東南アジアにおける他の繊維製品製造国が、国際舞台における中国市場のシェアを奪う可能性が高いようにも見える。さらに驚くべきことに、域内のライバルは近年消費者の購買力が弱まり、可能な限り安価な繊維製品を購入したいと考えているインドネシアの国内自体における市場シェアを獲得しつつある。Sudrajat氏はインドネシアの繊維製造業者の国内における市場シェアは30%以下だと言う。実際、通常は消費が上昇するIdul Fitriの祝日(ラマダン明けの大祭)の期間中、氏は国内の繊維製品が目立って販売が上昇している傾向を見ることができなかったという。

最近インドネシア政府は国内産業を支援すべく、国内の労働集約型の産業に対する電気料金を引き下げた。繊維産業は2011年以降のインドネシア経済の停滞以降、最も悪影響を受けた産業の一つだと考えられている。しかしながらこの刺激策はまだインドネシアの繊維業界にプラスの影響を及ぼしていない。Sudrajat氏は国内の繊維業界を 押し上げ、倒産を防ぎ、大量の一時解雇を防ぐためにはさらなる構造改革が必要とされると述べる。

さらにインドネシアはヨーロッパや米国市場とは自由貿易協定を締結していないため、これらの地域でベトナムと競合するのは難しい状況だ。ヨーロッパに対するインドネシアの繊維製品の輸出は11-30%の範囲の輸入税の支払いを行わなければならないが、ベトナムはEUに対して輸入税を支払うことなく輸出を行うことができる。これによりベトナムの製品はより競争力が高まることになる。

Sudrajat氏は、輸出ベースを拡大するには従来とは異なる輸出市場を模索する必要があるという。例えばトルコやイランは新しくターゲットとなる可能性のある国々だ。間もなくインドネシアの代表団がインドネシアの繊維製品の輸出チャンスを見出すためにこれらの国を訪れる予定だ。

インドネシアの工業省はインドネシアの繊維業界が多様化を図り、国内の盛況なファッション業界に対して生地を提供し始めるべきだと言う。現在国内のファッション業界は未だに輸入に大きく依存している状態だ。


無料レポート提供中!
~~ ミラン・コンサルタント ~~
ベトナムでのアパレル生産は
中国での生産とどこが違うのか?



インドネシア ジャンル:
最終更新:2016年07月18日

このページのトップへ戻る