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ミャンマー:男女差別により女性の仕事が過小評価

「彼らは私達を動物か何かと考えています。」

Ma Ei Yin Monさんは、ミャンマーにおける、数え切れないほどの女性縫製労働者に対する仕打ちをこう表現した。

2008年のNargisサイクロンをきっかけに、農村部からの多くの人々と共に、Ma Ei Yin Monさんは仕事を探すためにヤンゴンにやって来た。

彼女は家族を支援するためにアパレル業界で仕事をしたが、その条件は耐えられないほどのものであった。

「基本賃金は非常に低い上、多くの残業を強いられており、もう工場で働き続けたくありません。いつももっと速く作業するように言われ続けています。」と彼女は訴えた。

「私には不服を申し立てる権利がないと分かっているため、耐えるしかありません。もう何年もここで働いていますが、解雇されないよう生産目標を達成するのに全力を尽くす毎日ですが、時には耐えがたくなります。」

Ma Ei Yin Monさんの状況は珍しいものではなく、実際のところミャンマーや周辺アジア諸国における女性の平均的な状況に近い。Oxfamの新しいレポートでは、こうした女性の生活に焦点を当てている。

マレーシアで開催されているアセアン世界経済フォーラムと同じタイミングで、今週「低賃金と過小評価:アジアにおける男女不平等観が女性の仕事にどのように影響しているか」と題したレポートが公表された。

このレポートは、アジアで拡大している不平等が「根深い性差別によるものである」と主張している。

「社会で裕福な地位にいるのは圧倒的に男性が多い一方で、女性は低賃金で不安定な仕事に従事している。」とこのレポートは述べている。

アジア平均で、女性は男性の獲得する収入の70〜90%しか得ておらず、女性の75%は、疾病手当や産休など福利厚生を受けることができない非正規経済に従事している。

このレポートは、蔓延する性別間の不平等によって女性の仕事が不当に低く評価されており、女性が労働権を主張するのを阻害していると主張している。「このことは、女性の権利が、時にひどい結果をもたらしながら、ないがしろにされている可能性が高いことを意味します。」

Oxfamの広報担当であるTrini Leung氏は、「目抜き通りの小売店やアジア諸国の政府は、アジア全域にわたる低賃金の女性労働者を踏み台として、そのビジネスと経済を構築しているのです。」と述べた

「こうした状況は改められなければなりません。政府や企業は、すべての労働者が生活必需品を購入するのに必要なお金を得られるよう、十分な賃金が支払われることを確約しなければなりません。」

ミャンマーの縫製産業では約30万人の労働者を雇用しているが、このような状況の縮図として紹介された。

Oxfamは、Ma Ei Yin Monさんを含み、その90%が女性から構成された縫製労働者グループを調査したが、その大半が低賃金、長時間労働と安全性の問題に懸念を示した。

その調査対象者のほとんどが、残業代を含めても工場で得られる収入では、住宅、食料品や薬を買う余裕さえないと訴えた。

彼女らの平均基本給は、一日当りわずか1.5米ドルであった。

労働者らは毎週3〜20時間の残業を行っているが、うち約40%の人がこの残業が自身の健康にマイナスの影響を与えていると述べた。

このレポートでは、アジア各国に対し、緊急で職場における男女不平等に取り組む措置をとるよう呼びかけた。

この措置には生活賃金を保証し、社会保障を拡充すること、充実した公共サービスに必要な資金を調達できるよう累進課税政策を導入すること、無給で行われている仕事を認識し、そうした仕事を減らしたり、資源の再配分を行ったりするようなことが含まれる。

こうした施策は、Leung氏によって呼びかけられている。

「アジアの女性は二日分働いています。」と彼女は言った、「彼女らは職場で長時間労働を行った上で、家族の世話をし、すべての家事をこなしています。女性らは経済の屋台骨でありながら、ほとんどサポートを受けていないのです。」

「政府や企業は、出産手当や育児支援などのサポートを提供することによって、または基礎的なインフラに投資することによって、女性たちの負荷を軽減させるようにしなければなりません。」とLeung氏は述べた。


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最終更新:2016年06月15日

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