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ベトナム:国内消費でなく輸出向けに履物を生産

ベトナムは履物の輸出大国であるが、多くのベトナム人は国産の靴を履かない。

ホーチミン市1区Nguyen Trai通りにある靴店では、5月の祭日に、「1足購入でもう1足無料」の販売促進セールに群がる市民らで賑わっていた。

しかしこれらのお店では外国製のClarks、Dr.MartensやConverseなどのブランドのみ販売し、ベトナム製は扱っていない。

ベトナム皮革履物鞄協会(Lefaso)によると、こうした輸入製品は国内シェアの60%を占めている。

ベトナムの製靴業界は約800社が11億7200万足もの製品を量産しており、2015年には中国、イタリアに次ぐ世界第3位の輸出大国となりながら、なぜベトナム国内の需要を満たすことができないのであろうか?

その答えは、ベトナムの高品質製品としてノミネートされた製品リストにある。

このタイトルに名を連ねる企業の数はわずかで、指折り数えられるほどであり、Biti’s、Thuong Dinh、Hong Thanh、Asia private enterprise、Vina Giay、Bita’s、Long Thanh、BQ Production & Tradeなどが挙げられる。

ただしタイトルを獲得した企業がすべて、消費者の心を掴むことができるかというとそうではない。

Biti’s社はその典型的な例である。一度は非常に大きな国内市場シェアを獲得したものの、デザインに多様性がないため、その製品はもはや人気がない。

同じことはVina Giay社にも起きている。Vina Giayの靴は、丈夫な製品を好む中年の人々に使用されているものの、デザインがほとんど変わらないため若者から敬遠されている。

ベトナム製に多くの選択肢がある訳ではないため、大きな消費者グループを成す若者は、輸入品を着用することを好んでいる。

履物生産が得意ではなかったタイでさえ、タイ製品見本市や展示会で製品を紹介することによってベトナム市場への浸透を試みている。

あるアナリストは、近い将来、特にタイ企業がベトナム小売市場のシェアの50%をコントロールするようになった今日では、より多くのベトナム人がタイ製の靴を着用するようになるだろう、とコメントした。

アナリストはまた、こうした危機を感じ取ったベトナムの製靴企業では、国内市場の開拓に注力し始めた、と指摘した。この動きは遅すぎるが、やらないよりはましである。

例えばBiti’s社では、スポーツシューズブランド外資系大手のAdidas、Nike、Pumaに対抗するためHunterブランドを上市した。Biti’s社によると、この製品を生産するため、同社では機械および装置に500万米ドルを投じた。

Vien Thinh社のTran The Linh社長は、靴300万足の生産能力を持つ4万平方メートルの工場を建設するのに2400億ベトナム・ドンを投じた、と述べた。


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最終更新:2016年05月30日

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