インドシナニュース

インドネシア:TPPは繊維産業に利益をもたらしうる

経済ガバナンスのためのオーストラリア・インドネシアパートナーシップ(AIPEG)の経済・公共政策上級アドバイザーのAhmad Shauki氏は4月18日ジャカルタで、インドネシアはTPPに加盟すると関税が現行の2-5%から無税となり、米国、カナダ、メキシコ、ラテンアメリカ諸国等の主なTPP加盟国へのアクセスを得ることができる、輸出業者は関税免除により13億米ドルの増収となり、3億600万米ドルの貿易転換が起こるであろうと述べた。

環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)はインドネシアの輸出を少なくとも29億米ドル増加させ、同時に、特に機械、鉄、砂糖、プラスティックといった資本財の輸入増加も予測されることから、加入後には貿易黒字額は31億米ドルから22億米ドルに減少する。しかし、貿易総額は大きく上昇することが予測される。

最大の利益が予想されるのは製靴・繊維産業で、製靴産業は22%、繊維産業は18%の伸びが予測される。製靴・繊維産業で輸出額増加分の70%を占めると予測されている。

インドネシア経済改革センター(Core)のMohammad Faisal調査部長は、TPPに加盟しない場合、この成長のチャンスはすでにTPP加盟を表明しているベトナムに奪われてしまうと話す。ベトナムはインドネシアと商品構成が類似しているため、最大の競争相手となっている。

Faisal調査部長によると、ベトナム、インドネシアを含むアセアン諸国の米国での関税率はほとんど同率であるという。しかし、アセアン諸国では高い輸送コスト、燃料費や人件費の高騰、生産性の低迷といった問題を抱えている。

人件費について見ると、インドネシアはタイ、中国、マレーシアより低いがインド、ベトナム、カンボジアよりは高い。しかし、タイとは異なり、インドネシアでは農村部と都市部の給与差が非常に大きい。

インドネシアから米国への輸出は過去10年間安定しており、2001年から2015年までの成長率は6%であった。しかしその一方で、ベトナムから米国への同時期の輸出はTPP加盟なしでも242%と急増している。

 


無料レポート提供中!
~~ ミラン・コンサルタント ~~
ベトナムでのアパレル生産は
中国での生産とどこが違うのか?



インドネシア ジャンル:
最終更新:2016年05月25日

このページのトップへ戻る