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ベトナム:タイ企業によるBig C買収後はどうなるのか?(3)

(2)より

 

建設中止の危機

M&C合資会社によるサイゴンワンアパートプロジェクトの建設は、2007年に開始された。

ホーチミン市1区のKhánh Hội橋近くで着工されたこの2億米ドル規模のプロジェクトでは、ショッピングモール、国際仕様のオフィスと133戸のハイグレードマンションを建設することとなっていたものの、工事は3年前に中断された。

また、ビンタイン区のディエンビエンフー通りには、Cận Viễn Đông貿易投資会社によるDBタワーと名づけられた完成半ばの建物がある。この建物は22階建てで2010年に着工したものの、2012年半ばに工事は中止された。

このDBタワーの近くにはV-Ikonビルがあるが、資金不足の影響で2年前に工事は中断している。この高級オフィスビルは26階建てで設計されていた。

また7区にもいくつかの中断したプロジェクトがあり、そのうちの一つがKentonレジデンスである。 9.1ヘクタールの土地に3億米ドルを投じ、9つのタワーと1640戸のアパートメントを建築する予定であったが、工事は2008年から中断したままである。

ホーチミン市不動産協会(HoREA)によると、ホーチミン市には現在、様々な理由により未完成または放置された建物が137もある。

ホーチミン市建設局Trần Trọng Tuấn局長によると、そのような建築物は多くの区に亘って存在しており、未完成状態にあるのには様々な理由があるが、最も一般的な理由は資金不足という。一部の投資家は工事を再開するのに、不動産市場の明るい兆しが見えるのを待っている。

不動産にとっての黄金期は2007~2008年で、多くは十分な予算がなかったものの、大規模なプロジェクト開発のためにディベロッパーが殺到した、とアナリストらは述べた。

その際、彼らは銀行から資金を借り入れた。

しかしすぐに市場が冷え込み、銀行が資金を引き上げたため、ディベロッパーは工事を継続することができなくなり、多くの建築物は骨組みをさらしながら放置された。このことは、経済にも大きな損失をもたらした。

放置されたプロジェクトではディベロッパーが資金の返済をできないため、銀行の重石となっている。例えばサイゴンワンアパートプロジェクトはBIDV銀行の抵当に入れられており、現在この銀行では貸付金を回収するためにプロジェクトを売却する先を探している。

一部の専門家は、このような建築物を完成されるために、ホーチミン市が中断したプロジェクトをサポートするような優遇政策をとることが必要であると指摘した。

その優遇政策の一つとして、多くの中断したプロジェクトが手数料を支払う資金的余裕がなく土地使用証明書を持っていない状況のため、この土地使用証明書がなくとも、ディベロッパーはプロジェクトを売却できるようにする、ということが挙げられる。


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最終更新:2016年05月21日

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