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ベトナム:繊維産業、2020年以降を見据える

ベトナムの繊維・アパレル産業は、国の成長実態に見合う、2030年までのビジョンを踏まえた2020年開発計画への修正を求めている。

現在の計画は2014年4月に承認されたものであるが、それによると、ベトナムのアパレル輸出高を2020年までに200億~250億米ドルにする、としている。しかし2015年時点で既に、アパレル部門は275億米ドルもの輸出売上を獲得した。すべての繊維・アパレル企業は、環太平洋経済連携協定(TPP)、ベトナム・韓国間自由貿易協定(VKFTA)やベトナム・EU間自由貿易協定(EVFTA)などの貿易協定がもたらすビジネスチャンスを積極的に活用してきているためである。

一方で、ベトナム繊維協会(VITAS)のVũ Đức Giang会長は、繊維産業では多くの企業閉鎖や生産停止により、数え切れないほどの課題に直面している、と述べた。そのため業界では、現計画が不適切で、流れに逆行するものとして、政府に計画を修正させたいとしている。アパレル産業の成長が国の経済発展に沿ったものとなるよう、政府は2040年までの長期計画の道筋を示す必要がある。

ベトナム繊維協会(VITAS)によると、アパレル部門では実際の成長率を加味し、輸出売上高目標を現計画目標値でなく、2020年までに400億~500億米ドルと設定している。

ベトナム繊維協会(VITAS)は、1988年から2012年の間にアパレル部門では1551もの海外直接投資(FDI)案件を誘致し、このうち1193がアパレル案件、残る358が繊維生産案件であり、総投資額は35億米ドルであったとの推計を示した。海外直接投資(FDI)のおかげで、これらのビジネスから、2015年にはベトナムのアパレル部門に200億米ドルもの輸出売上がもたらされた。

結果、アパレル部門の輸出総売上高は2014年に240億米ドル、2015年に275億米ドルにも達し、2016年後半までには310億米ドルにも届くと予想されている。

Giang会長は、5つの主要輸出製品以外にもベトナムでは様々な種類の繊維製品輸出で年間30億米ドル以上の輸出売上があり、またそれ以外にも編物からも年間10億米ドルの売上を上げている、とした。

急速な生産規模拡大と強い輸出成長の一方で、アパレル部門では、その成長を持続可能なものにするために、様々な課題にすぐに対処していかねばならなかった。

そのためベトナム繊維協会(VITAS)は、政府が高品質の繊維生産や染色案件を含め、アパレル部門に対する更なる投資を誘致するための取り組みを始動させることを提案している。

その取り組みの中でベトナム繊維協会(VITAS)は、繊維・アパレル部門のためのものも含め、工業団地や主要な経済区域を見直すよう、政府に求めている。

長年にわたり繊維・アパレル産業は、繊維や染色分野への投資を誘致するための特別な工業団地を持っていなかった。その結果、この部門では依然として輸出製品を生産するために必要な高品質の繊維を輸入に頼っており、そのコストは2015年で150億米ドルにも達する。

またGiang会長は、政府がインフラ整備に投資して、投資家のためにインセンティブを提供する必要があると述べた。繊維、織物、製糸や染色の生産やその供給源に特別な注意が向けられるべきであるとしている。

これらを実現するために、ベトナム繊維協会(VITAS)はまた政府に対し、国際品質を満たした廃水処理プラントへの投資に大きな注意を払うことを求めている。

 


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最終更新:2016年05月09日

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