インドシナニュース

インドネシア:繊維産業復活への希望

インドネシアの繊維産業はベトナムと比較すると遅れを取っているように見えるものの、専門家らはインドネシアの繊維産業にはまだ将来の成長の余地があると確信している。

繊維産業は世界的な景気低迷のあおりを受けたインドネシアの数多い産業のひとつである。なお悪いことには、ベトナムの繊維産業がインドネシアを大きく引き離し成功を遂げている。しかし、インドネシアの繊維産業にはまだ希望がある。

ベトナムはすでに環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に加盟し、またEUとの自由貿易協定(FTA)協議を完了させている。一方、インドネシアは今後2年間TPPに加盟しない。

インドネシアはベトナムとの競争に負けつつあり、生産コスト上昇と販売不振で多くのインドネシアの繊維企業が倒産した。インドネシア繊維協会(API)によると、2015年の上半期には6000人の労働者が解雇されている。繊維産業の国内総生産(GDP)への貢献率も6.1%低下した。

国際通貨基金(IMF)は世界の経済成長率見通しを3.6%から3.4%に改定した。繊維産業は世界経済に大きく左右されるため、繊維製品輸出も確実に影響を受けるであろう。

インドネシア繊維産業の主要市場は米国及びヨーロッパである。総輸出の31%が米国、16%がヨーロッパ向けである。

しかし、2015年には米国への繊維輸出が前年比で5.3%低下し、ヨーロッパ市場への輸出も同様に減少した。この輸出低迷の理由のひとつは、世界市場におけるベトナムとの競争激化である。ベトナムは製靴、繊維産業でインドネシアの最大の競合国となっている。

しかし、こうした状況にもかかわらず、Bank Mandiriのアナリストはインドネシアの繊維産業に希望を見出している。インドネシア投資調整庁(BKPM)によると繊維産業への投資家の関心は高まりつつある。繊維産業は今年順調な回復を見せており、輸出額は6550万米ドルに達する見込みである。

繊維産業が完全に復活するには、政府は輸入を管理し、縫製産業で国内産原材料を利用できるような方策を取る必要がある。


無料レポート提供中!
~~ ミラン・コンサルタント ~~
ベトナムでのアパレル生産は
中国での生産とどこが違うのか?



インドネシア ジャンル:
最終更新:2016年03月05日

このページのトップへ戻る