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カンボジア:2015年の工業製品輸出額が17%の伸び、靴製品の伸びが顕著(前)

工業・手工芸省が1月31日に発表した報告書によると、2015年の縫製、靴製品、その他工業製品の総輸出額は前年比17%の増加となる71億米ドルであった。

カンボジア縫製業協会のKaing Monika広報部長がクメールタイムズ紙に語ったところによると、縫製製品輸出額は2014年の53億米ドルから14%増加、靴製品の輸出は2014年の4億4100万米ドルから20%以上増加したという。この増加は国内の工場数の増加によるものとしている。

「非常によい数字です」とMonika氏は話す。国内の新工場のほとんどは中国資本だという。業界アナリストによると中国の製造業、特に労働集約的な産業で、若く、豊富で安価な労働力を求めて東南アジア諸国への移転が進んでいるという。

Monika氏によると、縫製・製靴工場は熟練労働者の確保に苦労しているが、縫製セクターの「カオス」がなければバイヤーの信頼を築くことができるだろうと話す。カオスとは特に賃金、労働環境、食事、ボーナス等の改善を巡って頻発する労働者のストライキや抗議活動を指している。

世界最大の自由貿易協定とされる環太平洋パートナーシップ協定(TPP)へのベトナムの参加はまだカンボジアの縫製産業に影響を及ぼしてはいないとMonika氏は話す。TPPによりベトナムの縫製・靴製品は米国市場に無関税、割当量無しの輸出が可能となるが、まずは加盟を表明した12カ国の政府による承認が必要となる。その中には米国議会も含まれるが、米国議会には現在の案への反対意見も存在する。

Monika氏は、TPPは今後3年以内にカンボジアの縫製・靴製品輸出に影響をもたらすであろうと予測する。しかし、カンボジア政府関係者はクメールタイムズ紙に対し、次の米国での選挙後に協定内容は変化するであろう、カンボジアも昨年TPP加盟を打診されたと語っている。しかし、米国大使館関係者はカンボジアに対する正式な打診はされていないと話す。

工業省の報告書によると、2015年のカンボジア国内の工業・手工芸の工場数は1450、そしてその大部分、1007工場を縫製・靴・バッグ工場が占める。同報告書によると、食品・飲料・タバコ工場が120、紙・製紙工場が38、化学・ゴム・プラスチック工場が101となっている。

手工芸、縫製、靴、バッグ工場での雇用者数は75万4000人、工業、手工芸セクター全体での雇用者数は86万人だった。

Cham Prasidh工業・手工芸省大臣は、同省職員は生活水準向上のため工場の登録手続きを迅速化し、中小企業やその他業者への施設改善についてのコンサルティングサービスを提供していると説明する。

「工業・手工芸セクター開発のためには、国内、国際的な機関や民間企業も含め、関係者全ての参加が必要になります。工業・手工芸省は効率性を上げ、中小企業が戦略的な開発計画に基づき発展していくよう支援しています」とPrasidh大臣は話す。

 


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最終更新:2016年02月08日

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