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ベトナム:小売業界では強固な財政基盤を持つ投資家が有利に

10月末のVingroupによるMaximarkチェーンの全株式取得は小売市場を加熱させた。小売市場は経験豊富な海外資本ばかりでなく、強固な財政基盤を持つ投資家に頼るようになったことの証左であると言われている。

10月26日、VingroupはAn Phonhg Company傘下のMaximarkスーパーマーケット、商業センターの全株式を取得した。買収交渉には2週間もかからなかったと言われている。

VingroupのLe Khac Hiep副会長は、今回の買収は同グループが小売業で主導的な地位を得るため全国的な小売システムを開発するというVingroupの戦略の一貫であると話す。

Vingroupはベトナム製品の市場シェアを確固なものとし、競争力を向上させるため、国内企業と協力していくという。

創業以来20年、Maximarkはゆっくりと成長し、現在ホーチミン市に4店舗、トゥイホア、ニャチャン、カムラン、ファンラン、ビエンホアに5店舗のスーパーマーケットを擁する。

Maximartは店舗数こそ少ないながら、立地条件が良く敷地も広い。例えば第10区の2月3日通りにあるスーパーマーケットは敷地面積2万5000平方、そしてタンビン区Cong Hoa通りにある店舗も2万平方米の敷地面積を持つ。

買収にかかる手続きの完了後、MaximarkチェーンはVincom Retailのグループ企業であるVinmartへと名称を変更する。

昨年10月には、Ocean Groupが小売・不動産事業の株式の70%をVingroupに売却している。Ocean MartもVinmartへと名称変更している。

Vingroupはまた、ベトナム繊維公団グループ傘下の39 Vinatexmartの発行株式の100%を2295億ベトナム・ドン(1028万米ドル)で購入している。加えて、Vingroupの特に小売部門の輸送・速達サービスの開発のため、現在はVinlinksと改称したHop Nhat Companyの株式の80%を2450億ベトナム・ドン(1097万米ドル)で購入している。

Vinmartスーパーマーケットは現在125店舗に達し、Vincomトレードセンターは12店舗となった。Vincomトレードセンターは来年までに40店舗、2020年までに100店舗への拡大を予定している。

Vingroupは電子商取引分野にも参入し、adayroi.comを開設し、自動車・バイク等多様な商品を販売している。

ハノイ・スーパーマーケット協会のVu Vinh Phu会長は、Vingroupは外国直接投資も惹きつけているという。特に、米国のWarburg Pincus社はVincom Retailに現在まで3億ドルを投資しているという。

小売部門で主導的地位にあるもうひとつの企業、Vietnam Saigon Co-opも市場シェアを拡大しつつあり、スーパーマーケット78店舗、コンビニエンスストア94店舗、ハイパーマーケット2店舗、Sense City商業センター、テレビショッピングチャンネルHTV Co-op、合弁事業SC VivoCityを擁する。

その他の大手企業としては、Saigon Trading Group (Satra)、Hanoi Trade Corporation (Hapro)があるが、これら2企業は小売マーケットのシェア拡大競争には出遅れている。

海外部門では、フランスのAuchanグループがMilitary Petrochemical株式会社と11月3日に戦略的協力協定を結び、ハノイ市場に参入すると同時に、Simply Martスーパーマーケットチェーンを北部に展開していくことを予定している。

AuchanはSimply Martスーパーマーケットの第1号店をホーチミン市第5区に開店するためにC.T Groupと手を結んでいる。

韓国のEmartはベトナムで小売合弁事業を設立するため4年前にU&I Investment Corporationと協定を結び、ハノイにスーパーマーケットの第1号店を開店している。2020年までにスーパーマーケットと大型店舗52店舗を開設することを目標としている。

日本のセブンアンドアイホールディングも2017年までにベトナムで小売店舗を開設することを発表している。

その他にもBig C、Lotte、AEONなどの海外の大企業が拡張計画を進めている。

10月28日にはAEONのベトナム第3号店となるロンビエン店がオープンしている。2015年始めに、AEONグループはCitimartの49%、Fivimartの30%の株式を取得している。

マーケットシェアが拡大するにつれ、小売業者は人材確保という別の競争にも直面するようになった。

Navigos Searchによる報告書では、2015年の第2四半期には、中級から上級の求人の13%を小売業が占めているという。求人数が最も多いポストは販売職、販売管理、販売部門管理職などである。

ベトナムで最大の求人雇用サイトのひとつVietnam Worksの人事雇用指数報告書によると、今年上半期、小売業は最大の年間成長率を示した産業のひとつであり、成長率は58%に達した。

 



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最終更新:2015年11月14日

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