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カンボジア:ほとんどの縫製労働者は新最低賃金207米ドルを期待せず

最近の調査によると、縫製労働者のほとんどが新たな月額最低賃金は160米ドルから180米ドルの間になると予測し、いくつかの労働組合が企業側との交渉で提案を検討するとしている207米ドルよりずっと低い結果となった。

来年の縫製労働者の最低賃金を決定するため、労働組合、雇用者、政府の三者による交渉が来週行われるのを受け、労働者権利保護団体が縫製労働者の毎月の支出についての調査を委託した。DC Research社が全国で745人の縫製労働者を対象に調査を行った結果、家族への仕送りを含む支出額の中央値は207.50米ドルであった。

現在の最低賃金は128米ドルだが、ボーナス、残業手当を含めると多くの労働者は毎月160米ドル近くを受け取っている。

縫製産業の独立系の労働組合のいくつかは、この金額207米ドルを経営側との交渉の開始点としたいとしているが、企業側の多くが全く賃上げする余地なしと話している。しかし、問題の調査によると、大部分の労働者はそこまで多くを期待してはいない。

調査を委託した労働者権利保護団体は調査の結果をまだすべて発表していない。DC Research社は、同団体が結果をすべて発表するまではコメントしないとしている。

しかし、9月16日(水)に非公開で行われた会合で発表された調査結果の要約を記者が入手したところ、調査対象者の半分以上、53%が新たな最低賃金の期待値として160米ドル以下を挙げていた。大多数、81%が180米ドル以上を期待してはいなかった。

労働者が期待していた160米ドルの最低賃金に至らなかった2013年には全国的にストライキや抗議活動が発生し、縫製産業は数週間にわたって操業停止状態となり、経営側は数百万米ドルの損害を被った。抗議活動は政府が一斉検挙を始めてようやく下火となったが、少なくとも5人が死亡している。

縫製労働者に現行最低賃金への満足度を0から10(10が完全に満足)で評価してもらった最新の調査によると、調査対象者の88%が5またはそれ以下と評価した。

95%の労働者が1日3食取っていると回答している。しかし、1日の全食事への支出の中央値は2米ドル以下であった。

16日に調査結果を概観したのち、労働組合は結局、縫製労働者にとっての必要経費とは何かという点で意見が分かれ、提示金額について合意に至ることはできなかった。再度会合を開き、協議を行うこととなっている。



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最終更新:2015年09月28日

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