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カンボジア:GMAC、競争の激化に懸念

カンボジア縫製業協会(GMAC)が昨日公表した報告によると、カンボジアは低い労働生産性と賃金上昇、そして労働紛争によって、隣国とのビジネス競争に問題を抱えていることが示された。

カンボジア縫製業協会(GMAC)独自の統計によると、カンボジアのアパレル製造分野の労働生産性は、中国のアパレル製造分野と比較してわずか60%であり、一方ベトナムやインドネシアの生産性は対中国比80%であった。なお、バングラデシュは50%と、さらに低いスコアとなった。

「海外のバイヤーが商品の調達先を選定する際、労働生産性と競争力についてより厳しい目を向けるようになっているため、カンボジアの低い労働生産性とかつてない高い賃金は、この国の産業にとって真の課題となるでしょう。」 とカンボジア縫製業協会(GMAC)のKen Loo書記長は、報告において述べた。

Loo書記長はまた、衣料品産業の低い競争力は、その多くが組合の“免責特権”によってもたらされている、と述べた。

「競争力強化にとって最大の脅威は、労働組合が免責特権を持って“活動する”ことを認められていることです。」とLoo書記長は述べ、1つの工場内でライバル組合とお互いの要求を競うように強めながら、現場の変化に抵抗する労働組合について言及した。

しかし、AFL-CIO’s Solidarity Centerの国家プログラムディレクターであるWilliam Conklin氏は、国際労働機関(ILO)の最近の報告書を引用し、カンボジアの衣料産業の競争力は差し迫った脅威に晒されていない、と述べた。

「あなた方が、(カンボジア縫製業協会(GMAC)が)そのように述べることを期待しているだけであり、それを根拠に彼らは賃金を下げ続けようとしています。」とWilliam Conklin氏は述べた。

「最近の国際労働機関(ILO)による報告書で分かるように、近年比較的大きな労働争議が発生しているにもかかわらず、(カンボジアの)生産量は、実際には増加しています。」

国際労働機関(ILO)は7月に2015年第1四半期のカンボジアレポートを公表し、今年1月から適用された128米ドルの最低賃金引き上げにもかかわらず、第1四半期実績としてはアパレル製造分野が堅調に成長したと報告した。

国際労働機関(ILO)は、工場の開業数が閉鎖数を16上回り、2015年の1~3月の衣料品や履物の輸出量は、昨年の同時期と比較して10.6%増の15億米ドルに達したと報じた。

「この報告書が示しているのは、2015年の第1四半期において、繊維業界は輸出の増加や雇用の増加、そして稼動している工場数の増加を伴い、しっかりと成長し続けているようである、ということです。」と国際労働機関(ILO)におけるグローバルサプライチェーンの労働基準技術アドバイザー長であるMatthew Cowgill氏は述べた。

しかし、Cowgill氏はデータからさらなる結論を導くことは差し控えた。

「我々は業界の将来起こりうる可能性については、憶測しません。」

カンボジア縫製業協会(GMAC)の報告書によると、EUに対する輸出は2015年の第1四半期はゼロ関税スキームのおかげで成長してきたものの、米国への輸出は8%ダウンした。

カンボジア縫製業協会(GMAC)は、繊維分野の生産性を改善する取り組みが行われてきたが、いくつかの課題に関してはまだ追加の支援が必要である、と述べた。

「カンボジア縫製業協会(GMAC)は、労働者のための大規模なトレーニングを開発しており、それにより生産性を向上し、業界の近代化を支援しようとしています。しかし我々は電力価格や輸送インフラのような問題については、他の利害関係者から更なる助けを必要としています。」と Loo書記長は述べた。



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最終更新:2015年08月17日

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