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カンボジア:低い生産性が賃上げの障害、アパレル縫製工場が主張

カンボジア衣料製造組合(GMAC)は、カンボジアの労働者の他国と比較しての生産性の低さと有給休暇取得の多さを考慮し、労働組合に対して現在の交渉中の来年の衣料品業界の最低賃金に関する要求を抑えるよう求めた。

GMACは相対的な生産性に関するデータは秘密の情報筋から得たものとしながら、有給休暇に関するデータの一部についてはウィキペディアを参考にしたと述べた。

国際労働機関(ILO)は先月独自のデータを発表し、業界が良い業績を上げており、月額の最低賃金が28%引き上げられ128米ドルになったにも関わらず、投資家を引き付け続けていることを示した。

しかしGMACは、ILOは「賢く」データを選択して発表したと述べ、労働者の生産性を含む他の事実は無視されたと訴えた。

「カンボジアの衣料品業界は生産性の低さ、労働争議、成長を妨げる賃金の上昇に対する圧力の中で、ベトナムやインドネシアといった隣国に対して競争力を保とうと奮闘している。」とGMACは発表の中で述べた。

GMACは労働組合に対し、業界が生産性を高め、より価値の高い仕事を創造できるよう「より考慮を重ねた姿勢」を取るよう要請した。労働組合のいくつかは最低賃金177米ドルを求めることで合意している。

中国を基準として、GMACはインドネシアやベトナムの労働者は中国の労働者と比較して80%の生産性を上げているのに対し、カンボジアはちょうど60%であると述べた。他に名前のあがった国は50%のバングラデッシュのみであったが、同国はカンボジアの最低賃金と比較してはるかに安い。

GMACの事務局長であるKen Loo氏は、生産性に関する比較データは同組合が他国から派遣された代表団との会話のなかで出てきたものだとした。

情報の正確性について問われるとLoo氏は「情報が確実だということを立証する手段を我々は持たない。我々の情報なのだ。国民がGMACを信用するかが重要だ。」

Loo氏は、他の三か国(インドネシア、ベトナム、バングラデッシュ)の電気料金に関するGMACのデータも、カンボジアのそれよりもはるかに低いとし、同様のことが言えるとした。

GMACのデータによれば、カンボジアの労働者は他の三カ国よりもよりはるかに多くの有給休暇を取得しているという。カンボジアの労働者は有給休暇と有給の公休日を45日取得しているのに対し、インドネシアは28日、ベトナムは26日、バングラデッシュは21日だという。

有給休暇に関するいくつかのデータはILOから引用されているものの、GMACはウィキペディアも情報源であることを明らかにした。ウィキペディアはユーザにより情報が作成され、しばしばその情報には誤りがある。つまりは釈明の余地を残しているのだ。たとえばILOのバングラデッシュに関する情報によれば、十代の労働者や同国の「輸出加工区」外で働く者には21日以上の支払い義務が発生する。

「ウィキペディアの情報はほぼすべて正確だ」とLoo氏は語る。「ILOの情報のみに頼るなんてことはしない、それはまともじゃない。」

地域法制教育センターにおいて労働関連のプログラムの長を務めるMoeun Tola氏は、カンボジアの衣料品関連の労働者のほとんどが法律により認められている18日の有給休暇のほとんどをとることはなく、公休日にも残業をするよう圧力をかけられていることが多いと語る。

「実際に労働者がすべての有給休暇をとることはない。」と氏は述べる。

米国の人権団体である連帯センターの国の代表であるWilliam Conklin氏によれば、労働者は週6日働いているため、18日の有給休暇を与えられるべきだと述べる。

氏はGMACの生産性に関する主張は信じるのに勇気が必要だと主張する。

「データは自分の議論の論拠を正当化するために、いかようにも利用することができる。」と氏は言う。「情報源を明らかにしない限りすべてはかなり主観的なもので、GMACを信じたいかどうかによるのだ。」

 



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最終更新:2015年08月13日

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